二つのステートメント

「私はXMLのエバンジェリストを目指している、SI会社に勤める技術者です・・・」XMLにはエバンジェリスト(伝道師)が必要です。世の中がXMLだXMLだと騒いでいても、なかなかXMLに乗り出さないし、まだまだ関係ない・・・と考えている人は非常に多いようです。(それがSI会社であってもそうですから、他の業界は・・・)

たしかにXMLは単なる技術の一つに過ぎず、それをことさらに取り上げるのは単なる技術偏重。技術者の個人的趣味と興味に過ぎないのかもしれませんね。しかし、どうみても世の中はXMLの方向に進んでいることだけは間違いなさそうです。これまでの多くの技術と違い、技術的な新機軸を持たないと考えられるXMLですが、ビジネスを変える可能性を持つという強烈なインパクトをXMLは持っています。

XMLのエバンジェリストたるためには、まずXMLのミッション・ステートメントを考える必要があります。つまり、XMLを推し進めることによって、どんなフロンティアが生まれるのかということ。ミッション・ステートメントを語れないビジネスは成り立たないでしょう。だから、XMLのフロンティアとは何かを考えないといけません。特に、社内の上層にいる人たちに伝えるときは、これが重要だと思います。

それと、自分自身のパーソナル・ポジショニング・ステートメントも考えておくのも必要でしょうか。ミッションを遂行する上で、自分自身は何をもたらすことが出来るか。つまり、自分のポジションをどこに置いて動くのか・・・。(それが「自分はエバンジェリストです」でも良いと思いますが、ミッションとの関わりを考えましょうか)

ミッション・ステートメントと、パーソナル・ポジショニング・ステートメントの2つを提案し、XMLのフロンティアを考えましょう!みなさん!

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。