W21S ファーストインプレッション

1時間くらいいじってみましたが、W21Sを一言で言うと「高い完成度を持つ普通のケータイ」です。そこら辺は、下記の記事に詳しいかと。

特に、「派手なスペックではないが、作り込みには気を使っている」という開発陣の言葉がすべてを物語っています。
機能面では、この夏のWINが持つべき機能をすべて持っていますが、それ以上の追加機能はありません。せいぜい、TVリモコンになる赤外線が乗っていることくらいでしょうか・・・。
しかし、それぞれの機能の出来が非常に良いのです。
EZwebのブラウザは、PC向けサイトであっても、digitalmorningのようなデザインをスタイルシートでやらせているタイプのサイトならば十分に閲覧できます。もう、明らかにケータイサイト閲覧用ブラウザの域を超している。
カレンダーは、A5502Kのように「ただ付いているだけ」という機種もある中で、W21Sは3ヶ月カレンダーの表示や、月間・週間でしっかりスケジュール確認が出来たりするなど、本気で使えそうな印象があります。
さらに、動作が非常に軽快であることが、すべての機能を高評価にする要因になっていることは間違いありません。

筐体としては、シリアルコネクタの位置が左横に移っていて充電しながら操作することが難しい点、ヒンジが1本のタイプである点が少し残念。どちらも致命傷になるほどではないのですが・・・。
キーの使い勝手としては、良くも悪くも慣れ次第のジョグを置いておけば、おおむね良好。ページ送りボタンもある(メモ・マナーと共用)し、テンキーのクリック感の心地よさは特筆ものです。

あとは、WINの最大のメリットであるパケット定額制。EZフラットが日割りで当日適用になっているのですが、やはり定額というのはパケットを使っていて安心感が違います。例えば、「公認!イロンナ着信」を見ていて、「ストリーミング?→見よう!」と間髪なく視聴行動につながるのです。
料金の心配がなく、しかもサクサク動作で・・・となると、サルのようにEZwebを使ってしまいそうですが、それで問題ないわけです。少なくとも財布は痛めないという理由では。あとは、電池の持ちがどれほどかという問題に帰着しそうです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。