W31SAのマルチメディア機能を試す

昨日購入したW31SAは、別名「MUSICケータイ」ということで音楽をはじめとするマルチメディア機能が充実しています。

まず、ミュージックプレーヤーとしての機能は、着うたフル対応機として本体・miniSDの垣根のないプレイリスト作成、リピート再生、ランダム再生が可能。さらにW31SAの特徴としてSD-Audio形式(AACを特殊な方法で転送することで著作権絡みの問題に対応する)のファイルも、プレイリストに加えることが出来ます。
ただ、実際のところSD-AudioはPanasonicのSD-Jukeboxという別売ソフトが必要だし、セキュアSD対応のリーダーライターが必要だし・・・ということで、なかなか煩雑。結局のところ、他機種と同じように「iTunesでAACファイルを作成→拡張子を3g2に変更→W31SAのファイル構成にあった形でminiSDに保存」という方法を取った方が、お手軽だったりします。
私は、128kbpsステレオ/48.0kHzで後藤真希の「3rdステーション」と、モーニング娘。の「愛の第6感」を取り込み、普通にW31SAで再生出来ています。(23曲で86.8MB)

これだけ再生できれば、1万円くらいで売っている(例えばUSBメモリタイプの)ポータブルMP3プレーヤーと同じことが出来るわけですが、W31SAがそれを上回るのは、デスクトップモードの存在です。
デスクトップモードは、充電を始めると切り替わるモードで、前もって設定しておいた画像を表示し、音楽かFMラジオをワンタッチで再生できるようにするという機能。W31SAはフロントステレオスピーカーがあるので、そこそこの音質とボリュームで部屋のBGMとして再生できるのです。もちろん専門のAVプレーヤーとは比べるまでもありませんが、お手軽感はあります。音楽の再生中でも着信、メール受信は可能で、通話後やメール受信音の再生後には音楽の再生に戻ります。(曲はレジュームします)

FMラジオは、EZ FMの操作性・機能性が抜群。W31SAはアンテナ内蔵なので、デスクトップモードでの使用のようにイヤホンをつないでいない場合でも、きちんと使えます。
内蔵アンテナだけの場合の感度も、そこそこ。コンクリート壁に囲まれた部屋でも、向きを気にすれば結構、イケます。少なくとも、イヤホンをつないであるZen MicroのFMラジオよりも感度は良いです。
惜しむらくはAMラジオが聞けないこと。これは、どのケータイも、どのラジオ内蔵MP3プレーヤーでもそうなんですが、自分はAMラジオが聞きたい!

あと、気になる動画についてですが、携帯動画変換君を使えば、なんとかなります。注意すべきは断片化しないこと。変換君に同梱のQT3GPPFlatten.exeにファイルをドロップすればQuickTimeのダイアログが出てくるので、3GPP2で断片化しないように設定する必要があります。(あらかじめ変換君で断片化しないようにQT3GPPFlatten.exeの設定ファイルを作っておけば良いわけですね)
ただ、今のところ私が上手くいっているのはQCIFの場合だけ。再生時にQVGAに拡大できますが、元々からQVGAのファイルを再生したいもの・・・。何とかしたいのですが・・・。

最後に、マルチメディアとは少し違いますが、アプリモコンEZも便利です。あくまでW31SAはケータイですが、感覚的には「インターネット(EPG)対応リモコン」。EPGの番組表を見て、「リモコン」ボタンを押せば、サクっとリモコンの信号が飛びます。ちょっとした新しいエクスペリエンスの体験・・・。

そんなわけで、W31SAのマルチメディア機能かなりGOOD!ケータイとしての機能を終えた後でも、マルチメディアプレーヤーとして使いたいくらい。あとは、何とかQVGAの動画を再生したいところ。

動画、深夜というか早朝までいろいろ頑張っていたのですが、それで力尽きた1時間後くらいに、某巨大掲示板に情報が上がってたみたいです。
FPSを15ではなく10にする・・・。やってみたら、いとも簡単にQVGA動画が再生できました。素晴らしい!

なんつーか、ケータイというよりマルチメディアプレーヤー。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。