ごっちんの13枚目のシングルは、作曲者としてKANを迎えて、とても綺麗なメロディが印象的な作品となっています。
初めてこの曲を聴いたのは、横浜BLITZで行われた、ごっちんのFCイベントでした。その時の感想には・・・
“新曲は、KANの手によるものということで軽快なピアノが印象的なバラード。同じバラードでもロックテイストが残る「さよなら「友達にはなりたくないの」」とは随分イメージが違います。逆にこういう軽快感のあるバラードが歌えてこそ、大人のアーティストといった感じがしますね。”
てなことが書いてあります。
基本的には恋人と別れた・・・という歌なのですが、ごっちんの歌声といい、このメロディといい、重くなり過ぎず、結果的に「軽快な」という最初のイメージになったのは、この作品の狙いとしては成功なのかなと思います。
今までのごっちんの楽曲は、とにかくロックテイストだったり、弾けた感じのポップスだったりで、曲のリズムを強く感じられるものが多かったといえます。それが、ここにきての数作品はバラードが多くなっていて、今回の「スッピンと涙。」では、そのロックテイストは完全に脱ぎ捨て、とてもナチュラルなポップスに到達したという感じです。
「ごっちんといえばライブ」であって、「ライブといえばロックというか強いビート感のある曲」であって、「故にごっちんはロック姉ちゃん」なわけで、ひょっとすると「スマートにした相川七瀬」みたいな・・・。で、それが私は好きなんですけど!
でも、ここまでナチュラルな曲に到達したのなら、ちょっとそれ系ばかりのアルバムとかも1枚くらい聴いてみたいかなぁと思うわけで。やっぱり、これって、つんくの思うツボでしょうか。
「スッピンと涙。」、ホントにいい曲だと思います。
カップリングの「もしも終わりがあるのなら」は、「作詞・作曲つんく」なテイストが出てます。さすがにKANと聴き比べれば・・・。
タイトルからの楽曲イメージは、完全に裏切られました。ただ、良い意味での裏切りだったので、これも良い曲です。