谷村有美 「Two Hearts with the complete video clips」

えーっと。
私の(特に)中学生時代を振り返ると、結構、谷村有美な感じでした。年代的に、谷村有美は少し上で、リアルタイムには「最後のKISS」からなので、女子大生アーティスト・谷村有美ではなく、オトナのクリスタルボイスなシンガーソングライター・谷村有美を見てたことになります。

当時の谷村有美は、NHK-FMで「ミュージック・スクエア」という番組の火曜日「とっておきTUESDAY」を担当していました。当然、毎週聞くわけで、しかも録音もして何度か聞くわけで・・・。谷村有美の歌か、ラジオを聞くと、何だか気分的に落ち着くというような中学生だったわけです。当時の中学生なら、素直にZARDとか森高千里とか、はたまた久宝留理子(あっ、懐かしい・・・)とかでイイじゃないかと、男性アーティストならWANDSとかT-BOLANとかで・・・と思うわけですが、自分の場合は谷村有美だったんですね。ヘンなヤツです。

さて、リアルタイムには「最後のKISS」からだとしても、当然にデビュー曲の「Not For Sale」から、アルバム等で押さえています。ベストアルバムの「With」シリーズもあるし。で、この記事を書きつつ見ているのは、ソニー・ミュージック・エンタテインメント在籍時代の「Not For Sale」から「FACE UP」までの15曲のビデオクリップ(タイトルに敬意を表して「ビデオクリップ」と呼んだけど、今の言葉ではPV:プロモーションビデオですかね)を集めたDVD「Two Hearts」。

まぁ、とにかく思い出込みで懐かしいというか、映像自体もかなり時代を感じさせます。デビューしたのが1987年。「Not For Sale」の映像を見ると、歌に映像のセリフがかぶるかぶる・・・。今のPVでは考えられないことですが、セリフが入っているシーンでは、歌はBGMでしかないような具合。そもそもPVたるものの作り始めな頃ゆえのことかと思います。ゲジゲジ眉毛なメイクや、ファッションもかなり時代を感じさせますね。まぁ、それだけ時間は流れているということです。なにしろ、今や谷村有美は、マクドナルドの原田永幸CEO(元アップルコンピュータCEO)の奥様です。

「Two Hearts」でのオススメ曲は、初期の代表曲「がんばれブロークン・ハート」や「ときめきをBelieve」、さらにリアルタイムで聞いていた「信じるものに救われる」、「MOON」といったあたり。映像作品として良いのは「せめてもの I LOVE YOU」がベストかなと思います。
谷村有美の楽曲全体では、「ひとつぶの涙」、「ボンネットに太陽」、「SOMEBODY LOVES YOU」、「圧倒的に片想い」、「朝は朝 嘘は嘘」、「今が好き」・・・など。いっぱいあります。

ところで、谷村有美は1998年のベストアルバムリリースを最後に休業し、2000年にレコード会社を移籍して復帰しました。その移籍先はゼティマ。おぉっ、ハロプロと同じ。アップフロントです。その復帰作「A・RA・WA」は、まこと、たいせーの手によるもので、まぁ賛否両論あったようです。たしかに、楽曲の雰囲気が随分違いましたからね。
久々に公式サイトを見てみましたが、今でもしっかり活動を続けている様子。コンサートをやるようなら、ちょっと見に行きたいところです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。