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℃-uteはロック。

新メンバー有原栞菜が加入し、オリジナル曲「わっきゃない(Z)」も手にした℃-ute。
次は、CDリリースを待つばかりだが、その℃-uteを、少しだけ考えてみたいと思うのである。
(※この記事は、ちょっと口調が違います。)

ハロプロキッズが誕生したのは、2002年6月のことである。
直後に映画出演を果したわけだが、本職である音楽活動という点で最初に走ったのは、モーニング娘。に加入したばかりで、いきなりセンターをゲットし、その歌唱力で強力なプッシュを受けていた田中れいなと、ユニット「あぁ!」を組んだ夏焼雅と鈴木愛理の2人であった。しかし、あぁ!は1作品のリリースのみでフェードアウト。
続いてミニモニ。を卒業した矢口真里の新ユニット「ZYX」に参加したのは、梅田えりか、矢島舞美、嗣永桃子、清水佐紀、村上愛の5人であった。だが、ZYXも2作品のリリースで終焉を迎えたのである。

ハロプロキッズが本格的に活躍し始めたのは、2004年3月にデビューしたBerryz工房からであることには異論があるまい。あぁ!またはZYXメンバーからは、夏焼雅、嗣永桃子、清水佐紀の3人。さらに初めてユニットに参加した5人を加えた8人で、Berryz工房は始動した。
当初、Berryz工房のメンバーは流動的と説明されていた。キッズの残る7人は、Berryz工房の補欠扱いになったわけである。

Berryz工房は一定の成功を収め、8人のメンバーの人気は、不動のものになった。Berryz工房のメンバーは替わらなかった。補欠7人は、不遇をかこうだけの状態に陥ったのである。
補欠7人に℃-uteという名前が与えられたのは、2005年6月のことだ。つんく♂のオフィシャルコメントは、以下のようなものである。

Berryz工房に所属していないハロー!プロジェクト・キッズをなんて呼ぶか・・・。
いつも迷うのです。
「Berryz工房以外??」「ハロー!プロジェクト・キッズの00と00と××・・・」
これは、いかん!
ということで、グループ名を決めちゃいました。
今後の活動の内容はさておき、ここは、とにかく、安倍のふれあいコンサートにも出演するわけだし、なんか名前を!!!
・・・と思いまして。
で、「℃-ute(キュート)」といたしました。

何だそりゃ?ひどい話ではないか。
詰まるところ、補欠7人はBerryz工房以外なのであり、℃-uteという名前が与えられたことによって、補欠ではなくなった。同時に、Berryz工房でのスターダムの道も断たれたのである。

こうした経緯で生まれた℃-uteだから、メンバー構成のバランスは、まったく取れていない。
言ってしまえば、残り物集団なのだから、仕方がない。
中庸なところがごっそり抜かれ、年齢にせよ身長にせよ両極端なのである。プロ野球では、東北楽天ゴールデンイーグルス状態と言えば、良いだろうか。

メンバー構成を振り返っておこう。(誕生年月と学年)
梅田えりか 1991/5(中2)
<リーダー>矢島舞美 1992/2(中2)
村上愛 1992/6(中1)
<新加入>有原栞菜 1993/6(小6)
中島早貴 1994/2(小6)
鈴木愛理 1994/4(小5)
岡井千聖 1994/6(小5)
萩原舞 1996/2(小4)

合わせて、Berryz工房のメンバー構成も見ておく。
<リーダー※>清水佐紀 1991/11(中2)
嗣永桃子 1992/3(中2)
徳永千奈美 1992/5(中1)
須藤茉麻 1992/7(中1)
夏焼雅 1992/8(中1)
<卒業>石村舞波 1992/11(中1)
熊井友理奈 1993/8(小6)
菅谷梨沙子 1994/4(小5)
※Berryz工房の場合、キャプテンと呼ぶ。

注目したい点は、年齢が真ん中の層にあたる小6~中1の割合だ。Berryz工房は63%で真ん中がしっかり存在している。一方の℃-uteは38%である。有原栞菜加入前は30%を割っていたのであり、今回のメンバー追加の意義が感じられる。
(モーニング娘。は、メンバーの出入りがあるのでバランスは必ずしも良くない。それでも、真ん中を16~18歳と若干広めに見れば、60%になる。)

この℃-uteのバランスの悪さは、グループとして活動するには、非常に難しいだろうということは、想像に難くない。どういう楽曲・歌詞を歌わせるかの選択が難しいし、バランスの取れた集合写真は撮れるのだろうか?と不安になる。

だが、しかし…。
℃-uteは、つんく♂の好きな「ロック」とは思えないだろうか。
Berryz工房のメンバー選出をオーディションに例えれば、彼女たちは不合格組である。モーニング娘。のスピリットに通じるものがある。
年齢のバランスが取れていないという点では、そもそも中澤裕子と福田明日香という過去を、どう考えれば良いのか。
彼女たちは不遇を乗り越えてきたのである。
実にロックな生き様ではないか。

さらに言おう。
℃-uteは結成以来、先輩メンバーのコンサートで前座を務めている。
ハロプロメンバーで、これまで前座を務めた人がいただろうか。
当初の松浦亜弥にせよ、藤本美貴にせよ、カントリー娘。にせよ、ココナッツ娘。にせよ、メロン記念日にせよ…彼女たちはゲストではないか。
しかし、℃-uteは前座だったのである。
場が温まった状態で登場するゲストと、自らが場を温めなければならない前座は、プレッシャーも大きく違うはずだ。
℃-uteは、それを乗り越えている。

℃-uteはロックだ。雑草魂を見せてやれ!である。

現時点で唯一のオリジナル曲である「わっきゃない(Z)」は、コンサートでの客席の反応は上々である。
プロトタイプとしては、十分な成果を残しているのではないだろうか。
少なくとも、イケる路線が1つは見つかったということである。
ロックな生き様を見せる℃-uteであれば、その路線で行けるところまで行ってみるのも悪くない。

少し補足すると、℃-uteがロックだからといって、それを小学生メンバーに押し付けるのは酷なことである。
しかし、梅田えりか、矢島舞美、村上愛といったあたりは、思うところがあるのではないだろうか。

Filed under: Hello! Project

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ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ 株式会社ビビンコ代表取締役 AI・IoTに強いITコーディネータとして活動していたところ、ビジネスコンテスト「北九州でIoT」での入選をきっかけに、株式会社ビビンコを創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行う。 日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。 近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。

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