一所懸命

昨日のB.B.L.で、美勇伝の三好絵梨香ちゃんが、好きな言葉として「一所懸命」を挙げていました。
これは、以前からずっと言っていたことを知っているのですが、昨日は、好きな理由についても、色々と話していました。

「『一所懸命』は、一つ一つを頑張る。ずっと頑張り続けたら疲れるので、一つ一つを確実に頑張るということ。」

今日の朝になって、もう一度、この「一所懸命」という言葉を思い出し、自分なりに考えてみたのです。

ひょっとすると、自分の人生を変えてしまうのではないか、という言葉に出会ったのかも知れないと思いました。
ちょうど、こないだ読んだ本に、稲盛和夫氏の「生き方」というのがあります。他にも、中谷彰宏氏の本も、相変わらず読んでいます。
そこから読み取ったメッセージは、「仕事のために自分を高めるのではなく、自分を高めるために仕事がある」ということ。

特に稲盛氏の本は、仕事に打ち込むことの重要さが強調されています。
そうしたバックボーンがあって、「一所懸命」という言葉を振り返ると、それは「選別」です。
何に対してでも頑張るのではありません。

それでは、三好絵梨香ちゃんの言うとおり、疲れてしまいます。
そもそも、何にでも頑張った時に、本当に一つ一つのことを確実に頑張れているのかは疑問です。

人間は、神様ではありません。
だから、頑張るものの選別が必要です。
その一所が、仕事なのではないか、と思うのです。

世界には55億もの人がいます。
だから、一人が一つだけ、自分の仕事を確実に頑張れば、それで、十分、世界に貢献出来ていると言えるのではないでしょうか。(私は、人間は何か貢献するために生きていると思っています。)
なにしろ、その方が効果的です。

「自分にとっての『一所』とは、何なのか」を考えました。
それは、コンピュータです。
私は、幸いにして、一所が仕事になっているのです。
これは、非常にHappyなことです。

私は、子供の頃からコンピュータを触ってきました。
初めてパソコンを買ったのは小学校5~6年生頃でしたし、その前にはワープロを使っていました。もっと前には、地元の区役所にあるキャプテン端末を嬉々として触っていました。

学生時代にも紆余曲折あったものの、結局はコンピュータ系の専門学校に行き、そのままコンピュータ系の会社に入り、今はSEをやっているのです。
昔、好きだった谷村有美の曲に「好きこそものの上手なれ」というのがあります。
好きな曲でしたし、そのタイトルも好きな言葉です。

私の人生を振り返ると、コンピュータは「好きこそものの上手なれ」を地で行くパターンです。
しかし、最近になって、「好きこそものが上手じゃない」ようになったと思い始めていました。
要するに、コンピュータに対して懸命でないのです。

では、他に何をやるのか…。
考えてみると、法政通教を始めたのも、コンピュータではない何かを探すためだったような気がします。
そんな中、出会ったのが、昨日の「一所懸命」なのです。
もう一度、コンピュータを「一所」にすべきではないか、そう思ったのです。

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。