奇跡が起きる。(前編)

ある日のこと、Zaurusをいじりつつインスタントラーメンでも食べようという自堕落極まりない…というか、廃人のようなことを試みていた時、私に悲劇が起きました。
インスタントラーメンにお湯を注ごうと、ポットを傾けると、お湯は容器にはほとんど入らない。しかし、湯気は盛んに起きていて、どうした?と思うと、お湯はなんと我が愛すべきZaurusを直撃。なんと、ポットの蓋が開いていたのです。
Zaurusは悲鳴を上げることもなく、画面を暗くしたり明るくしたりして、最後には電源が落ちてしまいました。
慌てた私は、Zaurusに刺している色々を抜いて、タオルであちこちを拭きます。

最初に電池を入れて、電源をONにしてみる。正常。
起動画面が現れ、いかにもLinuxな黒背景に白文字が流れて行きます。
そして、なっきーオレンジのロゴが表示される。よしよし。
うまく起動できたので、次はACアダプタを接続。正常。
ちゃんと充電されている様子。
次に、SDカード。正常。
ちゃんと認識されます。
最後に無線LANカード。認識される。接続を試みる。
いつものダイアログが現れます。………。初期化中が終わらない…。
そして、接続失敗。何度試みても同じ。

この原因が本体なのか無線LANカードなのかを切り分けるために、AIR EDGEカードを刺して、接続してみる。これは成功。
どうやら、本体は無事。で、無線LANカードがやられたらしい。
たしかに、お湯は本体も直撃しましたが、それよりも無線LANカードの出っ張り部分、おそらくアンテナがある部分だと思いますが、そこを直撃したのです。

(後編に続く)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。