モーニング娘。の8thアルバム。最初で最後の9人でのアルバムです。
全体的に、今までで最も前向きでメッセージ性の高いアルバムだと思います。℃-uteが来月発売するミニアルバムのサブタイトルが「生きるという力」だったりするのですが、何かそういうメッセージが今年のハロプロにはありそうです。
ジャケット裏面に「モーニング娘。10th Anniversary」ロゴ入り。
ということで、全曲レビュー。
1.「元気+」
のっけからロックな1曲。全体で10回繰り返される「優しい声が聞こえる 優しいその声が」というフレーズが耳に残ります。
タイトルからは、もっと胸弾むポップスなのかな?と思いましたが、まったく見当違いでした。
黒一色の歌詞カードも相俟って、可愛さというよりカッコよさがテーマなのかな…と思わせる1曲目。
2.「歩いてる(ALBUM EDIT)」
久々のオリコン1位を獲得した、モーニング娘。の代表曲の1つと言っても過言ではない「歩いてる」のALBUM EDIT。聞いていると清々しい気持ちになれるのが良い。
3.「未来の太陽」
アルバムを1曲目から順に聞いていって、この曲あたりに差しかかると、このアルバムのメッセージ性の強さが徐々に分かってきます。
「クラスで一番なことが 一つでも もしあるのなら 世界一に成れるかも しれないよ できちゃうかもよ」という歌詞が、すごくモーニング娘。的だなと感じました。
4.「笑顔YESヌード(ALBUM EDIT)」
現時点での最新シングル。青春そのものな「歩いてる」の次に、セクシーなこの曲をリリースするあたりが、モーニング娘。の幅の広さですね。このアルバム内でも堂々とNo1セクシーソング。「元気+」とは正反対のカッコ良さを見せてくれています。
5.「愛 ビューティフル エブリデイ」(亀井絵里、光井愛佳)
イントロで一瞬に感じさせる歌謡曲チックなのんびり感、亀ちゃんとみっつぃのほんわかとした歌声、そして歌詞が持つ世界観、すべてで何とも言えないバランスを保っている名曲。とっても春。心地よい眩しさ。イチオシです。
6.「SEXY BOY ~そよ風に寄り添って~」
もう!せっかくのんびりしたところに、こんな曲を持ってくるんだから…。まったく。踊りたくなっちゃうじゃないか!
どうもこの曲のイントロは、私の何かのスイッチを入れてしまいます。
ちょうど、1年と少し前に私がここ(今、いるところ)に引っ越した時にリリースされた曲です。もう、1年以上も経つんですね。
7.「Ambitious!野心的でいいじゃん」
で、こっちは去年の夏を思い出させる30thシングル。なんとなく、コマ劇場を思い出すんですよね…。コンコンと麻琴にとってのラストシングルでした。れいながバシッとセンターに戻ってきた曲でもあります。
8.「その出会いのために」(モーニング娘。Featuring 吉澤ひとみ)
よっすぃのソロ曲。卒業を感じずにはいられないタイトルであり、歌詞。しかし、しんみりしすぎることなく、ポップな曲に仕上がっているのはよっすぃらしいところかもしれません。
「懐かしい曲を探して リピートしてる 歌詞の意味を間違えて 記憶してたわ」という歌詞は、なんとも…。情景の浮かぶ良い歌詞だと思います。
9.「シャニムニ パラダイス」(高橋愛、新垣里沙、藤本美貴、田中れいな)
明るい!×3。いや、×5くらいか。「愛 ビューティフル エブリデイ」とは正反対のギラギラした眩しさ。疾走感があるので、気持ち良さは残しつつ。4人で歌っていますが、この曲はれいなの曲だろうと思いますけどね。
10.「宝の箱」(重ピンク、こはっピンク)
重ピンク、こはっピンクなのに…と絶句し、度肝を抜かれる、正真正銘掛け値なし、正々堂々、直球勝負のバラード。小春ちゃんの余裕と、さゆの必死さが…。
11.「BE ポジティブ!」
冒頭で「ビッビッビッポージティッブ」というつんくサンのコーラスが聞こえてきて、これが最後の曲?と思わせたりしますが、とにかく前向きな歌詞と歌声は、このアルバムのメッセージ性を再認識させてくれます。意外にスケール感のある楽曲で、ちゃんとシメを飾れているのがスゴい。コンサートの最後に紙吹雪が舞ってるイメージです。