検討中なことなど

今に始まったことではないのだが、どうも自分はバカだなぁというか、知性がないなぁというか、そう思うことがよくある。なんつーかね、基本的な知識が足りていない。故に、こうやって文章を書くときに、語彙とか視点が不足して、言葉足らず、竜頭蛇尾で終わってしまう。

世の高校生や大学生が何を学んでいるのかは知らない。いや、まじめにやっている奴もいれば、そうでない奴もいるだろうが、とりあえず学校に出て授業を聞いていれば、少なくともとっかかりのようなものは出来よう。自分の場合は、そのどちらの経験もないものだから、そのとっかかりがないなぁとか思う。

そんなわけで、一時期はある通信制の大学を受けたことがあった。しかし、1年でやめてしまった。理由は、まぁ勉強が続かなかったというだけで、ちょうど2年目の学費を支払う時期に、いろいろ思うところがあって何となく大義名分がついたので、学費を払わずにいた。払わずにいたというか、大義名分もないわけではないから、まぁいいかな、でもどうしようかなと、優柔不断を続けているうちに、支払期限が過ぎてしまった。で、除籍となったのである。

実は、検討中というのは、もう一度、通信制の大学を受けてみようかということなのだ。前は経済学部で、なかなか実業と直結しないところがあった。今回は、もっと実業を学べるところにしようと思っている。
私の今の仕事は、ソフトウェアの設計開発。要はSEというやつだ。最近、あまり技術寄りの人間ではないなと悟ったところでもあって、もう少し世の中とITというか、ありきたりな言葉で言えば業務寄りのところが学べないかと思っている。
ITというものは、いまさらこの世の中からなくなることはあり得ない。より普遍的になり、水道や電気のようなライフインフラになるだろう。そこで必要となるのは、何より信頼性である。信頼性を人間系を置いてとりあえずITの領域で考えれば、これは特に技術寄りの課題で、本来的な理系の出来るエンジニアが活躍するところと思われる。ネットワークとかデータベースの辺りが特に重要ではないか。人間系で言えば、運用だろう。

私個人としては、その辺りからは一線を画す。そうすると、必然、ITそのものというよりも、ITの利用価値とか、もっと世の中寄りのことを知りたいと思うようになる。
そういうところを、ある程度広い視野で学びたいと思っているのである。

以下、余談。
私はSEの仕事をフリーでやっているが、正直言って、今のままではキャリアパスがまったく見えないと思っている。短期的には気楽だし、お金にもなるから良いのだが、長期的に考えると厳しい。十年一日で今と同じような仕事を、同じような立場で、40代50代でもやっているとしたら、背筋が凍る。故に、何かしなきゃなという、ちょっと切迫した思いもある。これは、以前はなかったことだ。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。