仕事を持ち帰れないから、仕事のやる気を損なう

年収500万円台と2000万円以上の人で、仕事をする際の優先順位に違いはあるのだろうか。「仕事は家に持ち帰らず、残業してでも会社で終わらせようとしている」(同53%、同42%)は年収500万円台の方が多く、「残業するより、あえて家に仕事を持ち帰ることが多い」(同9%、同16%)は2000万円以上の方が上回った。
引用元: Business Media 誠:年収500万円台と2000万円以上の人、スキマ時間の使い方に違い.

私はというと、年収500万円台の人にすっぽり入るわけだが、仕事って家に持ち帰れないのではないか?
私が今いるSI業界というところでは、昨今セキュリティ意識が非常に強くなっていて、仕事で使う資料を外に持ち出すなどは御法度になっている。

ほかの業界では、そうでもないのだろうか。
もう一つ考えられるのは、年収2000万円以上の人というのは、もしかしたら経営者ばかりで、そういうセキュリティとはあまり関係ない仕事なのではないか?

現場で働いているSEが扱うのは、お客様のデータばかりだ。
経営者であれば、扱うデータは自社のものが多いのではないか。自社の資料だったら、経営者である自分がOKを出しているのだから、問題あるまい。

ただ、昔のことを考えれば、私が社会人になったばかりの頃(7~8年前)は、仕事を家に持ち帰っていた。それに、PCも会社から与えられていたけれど、自分のノートPCを持ち込んで仕事をしていた。
仕事を家に持ち帰ることで仕事のことを四六時中考えていられるというか、仕事への熱中度が高まるような気がする。自分のPCの方が、何か仕事に張り合いが出たりするものだ。

今のような、仕事とプライベートをきっちり分ける、セキュリティ意識からあえて分けさせるやり方というのは、仕事に携わる気持ちという点では、あまり良くないように思うが、どうだろうか。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。