SH-04Aを買いました

ここ1年くらいケータイは、NECの薄いμを使ってきたのですが、ついにそこから離れて今日発売されたSH-04Aを買いました。
SH-04Aは、一言で言えば、フルスペックのiモード端末に、QWERTYキーボードが付いたものと言えば良いと思います。

この記事は、SH-04Aを使って書いているのですが、これくらいの文章ならば、非常にスムーズに書くことが出来ます。

ケータイは、先程も書いたNECの薄いやつと、ウィルコムの03を2台持ちしていましたが、これからは、このSH-04Aだけで良いのではないかと思います。
また、SH-04Aの重要なポイントとして、タッチパネルがあります。キーボードを閉じた状態では、表面のボタンはクリアボタン1つだけ。サイドに発話、終話、プッシュトークの3つのボタンがあるものの、これだけでどこまで操作出来るのだろうと疑問に感じるところです。

しかし、実際使ってみると、すべての操作が出来るのです。しかも、大変にこぎみよく。
タッチパネルの精度はかなり良いほうだと思います。操作の方法も、少しクリアボタンを使いすぎかな(そのわりに小さいのが難点)とは思いますが、こなれていると思います。
見慣れたiモードサイトを、指でタッチして操作すると言うのは、素直に面白いですよ。
私は、iPhoneは使ったことがないので、それとの比較は出来ません。なので、長く使っているWindowsMobile端末との比較をしようと思います。

SH-04Aは、あくまで日本のケータイです。ガラパゴスケータイと言われようとも、いま、日本で主流の、誰でも使っているケータイなのです。だから、ケータイでやるようなことなら、なんでも出来ます。

WindowsMobile端末は、とにかく自由です。誰かが斬新なソフトウェアを作れば、一気に機能の幅が広がります。それは素晴らしい魅力です。また、システムそのものに手を入れることも出来ます。03でケータイShoinがダメだと思ったら、ATOKを入れれば良い。
SH-04Aはケータイなので、そんな芸当は出来ません。基本的にキャリアとメーカーが決めた使い道の範疇で使っていくことになります。(iアプリはユーザーが自作できるので、部分的にその範疇を超えることも出来ます。)

ただ、その範疇の中で、SHARPが出してきた物は、なかなか良いものでした。これくらいの機能が、これだけの操作性で出来るのであれば、十分満足できるという層は、少なくないと思います。私が03でやっていたことと比べても、あまり差はないという印象です。だから、これ1台で良いやという結論に至るわけですが。

と、ここまで基本的に褒めてきたので、最後に少しだけ不満を。
QWERTYキーボードについてですが、CLRキーの挙動をバックスペースにしてほしかったなと思います。CLRキーはあくまでケータイのそれとして、カーソルより前にある文字を消していきます。まぁ、それがケータイとしては普通なのですが、QWERTYキーボードでの操作なので、ついバックスペース気分で使ってしまうのです。

この機種がどれくらい売れるか、特に一般受けするかは分かりません。iモードのようなキャリアの囲い込みがあるサービスを享受するクローズドデバイスと、これから出てくるAndroidのようなオープンデバイスのどちらが生き残るのかも分かりません。

クローズドからオープンへの時代の流れが進んでいるのだとしたら、SH-04Aはその過渡期に出現したクローズドデバイスの雄たりうることは間違いないと思います。
クローズドであるが故の統一感のある使い易さというものは確かにあるわけで、あくまでツールとしての実用性をSH-04Aは持っています。

個人的には神機認定して良いと思っています。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。