「中小企業診断士 最短合格の時間術・勉強法」

中小企業診断士の須貝信一さんの書いた「働きながら1年で!中小企業診断士 最短合格の時間術・勉強法」を読みました。もともとIT業界にいた方とのこと(私と同じですね)。
他の資格を受ける方にも役立つよう、中小企業診断士試験に依存しないところを中心に、少しまとめてみようと思います。

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週単位の時間管理

中小企業診断士試験の合格に必要な学習時間は、一般的に1,000時間といわれます。これを週ごとに割り振ります。また、実際に学習した時間を手帳などに記録し、ノルマを達成しているかを判定します。
私はノルマがしっかりしていれば、それは果たそうと思って勉強する方です。逆にノルマがあやふやになると一気に勉強しなくなる癖があります。その対策として、1週間で学習するべき時間数だけを決めておくという方法は、合格に必要な1,000時間になるまで途切れることがなく計画できるので、良いかもしれません。

表計算ソフトによる科目毎の進捗管理(年単位)

月単位にどの科目を何時間やるかを計画し、手帳に記録しておいた実績を転記することで、進捗を管理するという方法です。
サンプルでは、インプット時期は1ヶ月に2~3科目程度を学習し、アウトプット期は4~5科目、直前期は7科目で時間を割り振っています。(中小企業診断士の1次試験は7科目です。)
私の場合、学習開始時期が4月と遅く、どうしても2年計画にならざるを得ないので、1年目の受験(7月)では合格しに行く科目数を見極める必要があります。それに合わせた計画を作らなければなりません。

複数の勉強場所を確保する

須貝さんは自宅で学習するのが苦手で、予備校の自習室や喫茶店、ファミレスなどに10カ所ほど勉強場所を準備していたそうです。
私も自宅ではなかなか学習する気にならないので、六本木ライブラリーをプライマリーの勉強場所として、他にもいくつか準備しておいた方がよさそうです。

「モレなしノート」を作成する

過去問を解いたり、模擬試験を受けた後に、間違った項目、偶然合っていた項目を、ノート1枚分にまとめる方法です。その際、なぜ間違ったかを「理解の未熟」、「暗記の未熟」、「ミス」、「範囲外」に分類するそうです。

過去問での出題頻度に素直に従う

「去年出た問題は、今年でないだろう」というヤマの張り方がありますが、「去年も一昨年も出たなら、今年も出るだろう」と素直に受け止めた方が良いとのことです。

最後に、中小企業診断士試験に特化した部分です。

  • まず1次試験のテキストを通読し、年間の学習計画を立てた後で、2次試験のテキストにざっと目を通す。→1次試験と2次試験の共通部分を少し意識することで、一発合格を可能にする。
  • 経済学独特のロジックを理解する。
  • 「会計」対策として、簿記2級は受けないでもテキストは買う。
  • 「財務」対策として、株式投資をしてみる。
  • 中小企業白書は前年度分からの出題がメイン。

現時点での私の学習実績は、1次試験科目のテキスト通読と過去問を一通りやったところ。上記のルールによれば、ちょうど年間の学習計画を立てられる準備が整ったことになるので、1,000時間を月と週レベルに割り振る作業から始めようと思います。



この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。