「目立つ力」

勝間さんの新著といえば「やればできる」を読んだばかりですが、実はその前に「目立つ力」も読んでいました。「やればできる」でも、しなやか力をしたたかに活用する、そしてとんがる手段として、ネットの活用が紹介されていますが、実際にどうやって活用するかという点では、「目立つ力を読んでください」と終わりになっています。それだけ、「目立つ力」はインターネットの活用について全面的にフォーカスしていて、語り尽くしているということだと思います。

[itemlink post_id=”3902″]

「自分表現」をする、つまり「目立つ」ことができると、こちらからさまざまな情報を提供することができ、周りからも情報や人が集まります。するとさまざまなチャンスが開け、人生の自由度が上がり、金銭的な収入も上がる可能性が高まります。ひいては自分の夢の実現も近づくのです。
なぜなら、さまざまな経験やチャンスを手に入れるためには、人とつながり、情報やチャンスを得なければならないのですが、人とつながるためには、まず、自分を開示して、自分を理解してもらう必要があるからです。

人はまず、自分の強みを、自分自身が理解しなければなりません。人はそれぞれ、何がしかの強みを持っているはずですから、誰でもひとつくらいはみつかるでしょう。

強みがみつかったら、次はそれを人に知ってもらうことです。長く付き合いがあるような人なら、特にアピールしなくても、知ってもらうことはできるかもしれません。しかし、それほど長い付き合いではない、そもそも見ず知らずの人に知ってもらうには、アピールしなければならないのです。

自分の強みをどうパッケージングするか。ビジネスに生かそうとするのなら、それも重要です。相手が受け取りやすい、理解しやすい、使い易いようなパッケージングが施されていれば、それだけビジネスのゴールは近づくことでしょう。

勝間さんはネットを使って目立つ方法を「立体名刺」といっています。ブログ、Twitter、SNSなどネットを使った自分表現の手段は様々あるわけですが、それを組み合わせて、立体化させていくことで、より目立てるというわけです。

勝間さんのブログを見ると、独立したばかりの頃とか、まだ誰も勝間さんを知らなかった頃からのことが書いてあります。有名になってから書き始めたというわけではないところに、凄みがあります。だから、「目立つ力」のような本を書けるわけです。

私は「ホームページ」を作り始めたのが1995年、ブログは2004年からやっているので、かなり速い方だと思います。この本の巻末の対談に登場している小飼弾さんも2004年の終わりにブログを始めたとあるので、同じくらいです。まぁ、書いている内容をはじめ、いろいろと違うわけですが、私はそんなに目立ってない。

書いていることが違うということをさておくと、せっかく書いてきたものが散らばっていたり、私の性格的なものもあって短期にくるくるとブログが変わってしまったりして、せっかくかけた力を分散させ、途切れさせてしまっているのです。これは、目立つ力を活用するうえで、大きな問題です。

そこで、立体名刺化を本格化させるために、ブログの集約を始めました。いままで書いてきた記事を1つのブログにまとめて、読みやすく配置していこうと思います。まず「INOCCU」という新しいブログを作って、記事をすべて集めました。そして、これから伸ばしていきたいジャンルの記事にはタグをつけて、アクセスしやすくしました。

「INOCCU」というブログ名は、私のネット上でのハンドルそのものです。せいぜい、大文字と小文字が違うくらいです。今までは、「inoccu’s blog」とか「INOCCU VISION」とか、ハンドルに何かをくっつけていたのですが、ブログというものが立体名刺の核であるとするならば、ハンドル=ブログ名にしても良いだろうと思ったのです。語感的にブログのタイトルにしても、いいかなと思ったこともあります。(さすがに、「井上研一」というブログ名はどうかと思うので・・・。)

さて、INOCCUはこれからどれだけ目立っていけるのか。まずは、続けるということを大切にしていこうと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。