VALUE-DOMAINからさくらインターネットにドメインを移管したのでまとめ

このサイトで使っているドメイン「inoccu.net」を、VALUE-DOMAINからさくらインターネットに移管しました。

今回、ドメイン移管する必要があったのは、レンタルサーバをCoreserverからさくらに移すにあたって、さくら側にドメインを移管しておく必要があったからです。

実際は、移管までしなくても、さくらのDNSでドメインを管理するようにすればレンタルサーバは使えるのですが、このケースでのさくらのDNS設定の自由度は厳しく制限されており、ほぼ、さくらのレンタルサーバを使うだけしかできないのです。ドメインを移管すれば、この制限がなくなって、自由にDNS設定が出来るようになります。(例えば、Google Appsを使うとか、Feedburderで独自ドメインのフィード配信を行うマイブランド設定をするとか)

inoccu.netドメインは移管前の時点で9年半ほど有効期間があり、あと1年追加すると有効期間の上限である10年を超えるので、移管できるか不安(以前は移管できなかったような気が・・・)でしたが、さくらへの移入は問題ありませんでした。

作業の流れは、下記のとおりです。さくら側でマニュアルも準備されています。

  1. VALUE-DOMAIN側で認証鍵を取得する
    →「Requested authorization key for inoccu.net」というメールが届く
  2. さくらでドメイン移管の申し込みをする(その際に、認証鍵を入力する必要がある)
    →「ドメイン移管開始のご連絡」というメールが届く
  3. VALUE-DOMAINの上位レジストラから確認メールが届くので、承認する(その際、自分の名前とドメイン名を入力する欄がある)
    →「Domain Transfer Request for inoccu.net」というメールが届く
  4. さくらから「ドメイン移管作業完了のご連絡」というメールが届くのを待つ
  5. さくらのドメイン管理画面でDNSを変更する

3のメールが届くまでに1~2日くらい、4のメールが届くまでにさらに1日くらいで完了します。私の場合、全体で3日くらいでした。

えぇ、私の場合、3日くらいだったのですがね、4までは。

で、ここでハマりました。

というのは、「ドメイン移管作業完了のご連絡」というメールが届いたから、あとはDNSが反映されるのを待ってればいいやと思ったのですが、実は5の作業を自分でやらないといけないのです。

5の作業を忘れると、ドメイン自体はさくらに移管されているのに、DNSはVALUE-DOMAINの上位レジストラ(eNom)で管理している状態になります。まだ、eNomがドメイン管理している2~3日間は良いのですが、eNomがドメインを手放した状態になると、eNomのDNSでは広告サイトのIPアドレスが登録されるので、ブラウザで自分のドメインのサイトにアクセスすると、広告サイト(リュックを背負った外国人のお姉さんのページ)が表示されるようになります。inoccu.netでも、5の作業が必要なことを気づくまでの1日くらいは、リュックのお姉さんだったのです・・・。

enom-domain-expire 
↑こういうやつ。

5の作業が終われば、日本国内ということもあってか数時間でDNSが反映され、さくらのレンタルサーバ上のページが表示されるようになりました。

ということで、ドメインの移管なんて滅多にやることではないと思いますが、いざリュックのお姉さんが現れたら、何かやってないことがありますよ、ということで。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。