和朝食でまったりしたい

ここ数週間、我ながら驚くほどの健康的な生活をしている。

朝は6時には起き、シャワーを浴びて、TOKYO FMのクロノスを聞きながら、出勤の準備をする。出勤するのは虎ノ門だが、いつも出勤時間の1時間前には赤坂に着いて朝食を摂る。30分ほどまったりして、15分ほど歩いて虎ノ門まで向かう。

昼も夜もカロリーを考えつつ食事して、飲酒はしない。せいぜい週に1回ビールを少し飲む程度だ。間食もしない。何か口寂しくなったら、カフェオレを飲むか、カップスープを飲む。時折、シオシオミロを作ってスイーツ気分に浸る。24時までには寝るようにしている。

おかげで体調は良い感じだし、なにより体重も減っている。だいたい、20kgくらいダイエットしないと標準体重にならないほどなので、体重が減るのは大歓迎だ。

そんなわけなのだが、ちょっと残念なのは朝食だ。いや、残念ってほどでもないのだが・・・。

こういう生活を始めて、最初の頃の朝食は、吉野家やすき家の朝定食を食べていた。ご飯に味噌汁、納豆、ハムエッグ。定番の和定食だ(ハムエッグはさておき)。軽めにしたい時は、ご飯に豚汁と生卵。

たしかに朝食っぽいし、美味しくて良いのだが、牛丼屋だけあって食べたらすぐに店を出なければならない。せっかく朝早く家を出て、始業前にまったり出来る時間を作っているのに、まったり出来ないのは困る。

最近は、赤坂のタリーズで朝を過ごすことが多い。ホットサンドとコーヒーの、モーニングセットもある。ホットサンドは何種類かあるので、ローテーションしている。実はいまも、赤坂のタリーズにいて、この文章を書いている。ここが良いのは、無線LANが使えること、結構店舗が広いこと、そして何よりスタッフの印象が良いことだ。笑顔で迎えてくれるし、店を出る時は「いってらっしゃい」と言われることもある。

ここで過ごす時間に不満はない。ホットサンドも美味しい。ただ、やっぱり朝は和食を食べたい時もある。

カフェで摂る食事の良いところは、片手で食べられることだ。ノートPCを開いて無線LANでネットに接続して、Webを見ながら食事が摂れる。飲み物も良い。コーヒー類はもともと嗜好品であり、のんびり時間を過ごしながら飲む飲み物だ。だから、カフェはのんびり過ごせる空間を作っている。

これを和食で展開できるだろうか。ご飯、味噌汁、納豆といったメニューを片手で摂るのは難しい。何より礼儀正しくない。だから、おにぎりを中心に据えるのが良いだろう。ファストフードとしてのおにぎり専門店もあるくらいだから、おにぎりが正しい選択だと思う。

問題は飲み物だ。コーヒーに代わる、おにぎりにあった飲み物があるだろうか。カフェといえども、食べ物だけで長時間過ごすのは難しい。ホットサンドを食べ終わっても、コーヒーがあるから、長時間過ごせるのだ。

和食で飲み物といえば、ふつうはお茶(日本茶)だ。コーヒーのように、提供時にホットだったものが冷めてもそこそこ飲める日本茶があれば良い。茶道のようなものを除いて、庶民が日本茶を目的に時間を過ごすようなことは少ない。時折、日本茶をメインにしたカフェを見かけることはあるが、コーヒーをメインにしたカフェと比べると圧倒的に少ない。企画もののような印象すらある。

今ひとつ、良いアイディアが思いつかないが、誰か和朝食でまったり過ごせるお店を作ってください。(最後はお願いかよ!)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。