Relatusは何を目指しているのか

7月11日にRelatusをひっそり始めて18日からは皆さんにお知らせを始めました。アクセス数は少しずつ伸びる日が出ているところです。1日に少なくとも1エントリーという自分の中での取り決めは今のところ守られています。この取り決めは少なくとも1年間は継続するつもりです。Relatusは何を目指しているのでしょうか。なぜRelatusを始めてなぜ1日1エントリーを1年間続けるつもりなのでしょう。今日はそのことを書こうと思います。

Relatusを始めた日に「Relatus宣言!」というエントリーを書きました。IT社会では関係というものの重要性は増す一方であり、ITは関係を支援し関係の舞台にもなるのだから、Relatusはその両方を取り扱うのだと書いてあります。その考えはもちろん持ち続けているのですが、いったい何を目指してのものなのか。Relatus宣言には目標(ターゲット)は書いてあるけど目的(ミッション)が書いてないのです。

理想の社会

私の思い描く理想の社会があります。それは一人一人の人が小さく輝き、その輝きがつながって大きな輝きになる。そういう社会です。一人一人の輝きは、その人の強みを本当に発揮出来たときに出てきます。人はそれぞれ必ず何かの強みがある。その強みを発揮出来ているとき人は心の底から楽しくなります。それが輝きのもとになります。そして、強みは人によって違います。強みがまったく同じ人というのはいないと思います。だから、人が集まるということは強みが集まるということであり、その結果として輝きは大きなものになるのです。

私はもともと独立心の強いところがあって、それゆえにこのように思うのかもしれません。ただ、同じような思いを持つ人は少なくないだろうし、一方でその思いを満たしている人は多くないだろうと思います。私自身もその思いを満たしていません。これから何とかしたいと思っているのです。

良い仕事

この世の中にあるほとんどのものやサービスは誰かの仕事の成果です。私たちは誰かの仕事の中で生きています。この仕事こそ人が強みを発揮する場所です。もし強みを発揮出来ていない仕事をすると何らかの雑念が仕事に入り込みます。端的に言えば「あぁ、やりたくないなぁ」とか。そうした仕事を受け取ると、心のどこかで「あぁ、やりたくないなぁ」という嫌な気持ちも一緒に受け取ることになります。逆に、強みを発揮した仕事は心の入った良い仕事です。できるだけ、そういう心の入った仕事に囲まれていたいと思うのが人間の心理でしょう。

世の中を良い仕事でいっぱいにはどうすればよいのでしょう。この思いを満たすには何が必要なのでしょう。ふたつのことが必要だと思います。一つはみんなが自分の強みを認識することです。自分は何をすれば輝くのだろう。この問いに答えを見つける必要があります。非常に難しいことですがそれぞれが見つけ出すしかありません。

そして、もう一つはみんなが自分の強みを社会にオープンにすることです。社会にオープンにするからこそ強みを発揮出来る場所が生まれます。仕事は一人では出来ません。少なくともその仕事を受け取るもう一人が必要です。そして小さな輝きをつなげて大きな輝きをつくるためにもっと多くの人も必要になります。

ミッション

私はここでITに出来ることがあると思うのです。心の入った仕事をする自分と、その心を受け取ってくれるもう一人の人。もしくは輝きをつなげられる心の入った仕事をするほかの人。その間でITやネットが出来ることは何だろう。関係をつくり、その舞台になることではないでしょうか。Relatusではこのことを書きたいと思っています。これが私自身の強みを発揮することだと思うから。

がんばります。よろしくおねがいします。

<追伸>

「良い仕事」について私に大きな示唆をくれたのは、西村佳哲さんの一連の著作です。まずは「自分の仕事をつくる」をおすすめします。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。