考えすぎても良いことはない

以前に仕事を紹介してもらっていた会社の人と会ってきた。また、お願いしたいというのが主旨だったのだけど、話が人生論に展開した。自分にとって大変にためになる内容だったので、書いておこうと思う。自分自身が忘れないために。

その会社とのお付き合いは結構あるのだけど、今日あった人は顔は知っているという程度で、ちゃんと話をさせてもらったことはなかった。なので、自己紹介というか、自分の今までの経緯について話をした。このブログを振り返って読んでみると分かると思うが、ここ数年の迷いについてだったりする。

その人は当たりの柔らかい人だから、いろいろ断ってのことだったが、「食べていかないといけないからね」と言った。その人は30代後半で私より何年かの人生の先輩だが、今の会社が4社目で、いろいろ人生に迷っていたらしい。だから、今の私が若い頃の自分と同じように見えたのかもしれない。転職する度に違う仕事だったのだという。間口を広げすぎると結論が出ない。一人で考えるとネガティブなことばかり出てくる。考えすぎても良いことはない。出てきた言葉が自分に響いた。

そのとおりなのだと思う。少なくとも、私にとっては。
この5年くらいの私は、考えて、考えて、考えて、何も答えがでない日々を過ごしてきた。何かにたどり着いても、いや違う、そうじゃないと、また考え始める。リセットして、何かを始めれば人生がすべて変わるのだと思って、いろいろやってみたが何も変わらない。そういう日々である。これは辛いし、何も得られないし、むしろ失ってばかりである。そうして、ほとんどすべてを失って、今に至るのだが。

いい加減、気付くときなのだろう。考えすぎても良いことはない。考えるだけでは何の成果も残らない。それよりも、目の前にあることを少しでも前進させることを大切にする。少しずつでもいいから、成果を残す。そういう風にパラダイムを切り替えなければ、自分はいつまでたっても変わらないだろう。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。