世界バレーで全日本女子が32年ぶり銅メダル

大会期間中はさんざんTwitterでツイートしていましたが、世界バレーで全日本女子が32年ぶりの銅メダルを獲得しました。おめでとうございます!

1995年のワールドカップからバレーボールを見始め、V-Stationというバレーボール情報サイトを主宰していた私としては、非常に嬉しい出来事でした。V-Stationをやっている頃の全日本は男女ともにメダル争いなんて縁がなかったもので。

木村沙織という絶対的エースがいて、大会期間中にメキメキと力を付け中盤から大活躍した江畑幸子、そして竹下佳江、山本愛、佐野優子といったベテラン勢も活躍しました。井上香織のブロックには何度も救われたし、山口舞の巧さはここ10年ほどの全日本女子を支えてきたエーススパイカーたちを思い起こさせました。

控えメンバーも、復活した栗原恵と中道瞳の2枚替えコンビ、コートに入ると必ず雰囲気を変えてくれたキャプテン荒木絵里香、銅メダルを決めたアメリカ戦ではチーム2位の得点を挙げた石田瑞穂、好レシーブの井野亜希子、大会序盤に江畑と競い合った迫田さおりと多士済々。残念ながら出場機会のなかった濱口華菜里は、佐野という絶対的リベロがいたので仕方ないか。(濱口選手は25歳と若く、プレミアリーグでベストリベロ賞を2回獲得した実力の持ち主。佐野選手が31歳でロンドン五輪時には33歳となるだけに、次の日本の守護神になるかも。)

真鍋監督の采配にも冴えがありました。目立つのはセット終盤に連発した2枚替えですが、江畑選手を大会の中で成長させたこと、荒木選手や石田選手を効果的に使ったことも忘れられません。そして、常に持っていたiPadは真鍋監督の掲げるIDバレーの象徴。日本がデータバレーの最先端にいることを証明し、銅メダルの原動力となったことは間違いないでしょう。

この全日本女子チームの活躍を見て、「やればできる」ということを学んだような気がします。もう、バレーボールでメダルを取るなんて無理・・・と正直、思っていた私ですが、無理なんてことはない。やればできる。もちろん、やらないとできない。

本当に、おめでとうございます。そして、ありがとうございました。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。