Bluetoothキーボードがあると、iPhoneはポメラになる

エレコムの折りたたみ式BluetoothキーボードTK-FBP019を買いました。
早速、iPadとペアリングして使ってみると、やはり快適。iPadのソフトウェアキーボードだけでも、それなりの長文は書けるのですが、やはり物理キーボードの快適さにはかないません。

ソフトウェアキーボードだと、画面がキーボードを表示するために半分ほど取られてしまうのですが、Bluetoothキーボードを使うと、全画面が使えるのもメリットでしょう。

iPadを立てて置けるカバーと組み合わせると、使いごこちはほとんどノートパソコンです。特に、ブログ書きやPostEverでは、本物のノートパソコンと差がないほどになります。
ほかにも、PromptというSSHクライアントで使うと、シェルスクリプト1本くらいは書ける感じ。

ところで、TK-FBP019には、iPhoneを立てるためのスタンドが内蔵されています。キーボード上部の右側は電池ケースなのですが、左側はiPhoneスタンドなんですね。
iPhoneは横に置くのがおすすめ。私のようにiPhone全体を覆うようなカバーをつけていると、縦置きはちょっと苦しい感じになるのですが、横置きなら何の問題もありません。それに、Bluetoothキーボードのスタンドに置く以上は文章を書くのですから、横置きにして、横方向を長くした方が良いでしょう。

で、このスタンドにiPhoneを横置きした様子、これ、どこかで見たことのある姿ではないでしょうか?
そう、これはポメラです。ポメラはキーボードの中央に画面が来るのがふつうですが、廉価版のDM5だと、キーボードの左側に画面が来ますから、まったく同じ感じです。

ポメラだと、書いた文章はパソコンとUSBで接続するか、microSDカード経由で受け渡ししなければなりません。しかし、iPhoneとBluetoothキーボードの組み合わせるでは、もともとがiPhoneなので、あとは好き勝手に活用できます。

こうなると、ポメラは辛いですね。ポメラはDM5だと1万円を切る値段で買えるようになっていますが、私の買ったTK-FBP019は、ヨドバシカメラで5300円くらいです。もちろん、iPhoneの値段が別にあるわけですが、文章を書くための追加投資として考えると、Bluetoothキーボードの方が圧倒的に安いといえます。それでいて、ポメラ以上の使い方ができるわけですから。

あと、気になる点をいくつか。

まず、かな漢字変換。これはiOSの場合どうしようもないのですが、標準のかな漢字変換を使うしかありません。ATOK Padを買ってはみましたが、やはりATOK Padの中だけでしか使えないとなると、使用頻度が落ちます。まぁ、ATOKが内蔵されているポメラと比較すると、書いた文章の活用に一手間かかる点で同じレベルかなとは思います。

1つのBluetoothキーボードをiPadとiPhoneといった2つの機器で使う場合、片方の機器のBluetoothをOFFにしたり、キーボードのBluetoothボタンを押したりしないと、切り替えが出来ないようです。まぁ、これは儀式として習慣化するのが吉というところでしょうか。

それから、PromptでSSHクライアントになると、なぜか矢印キーが効きません。これは、設定でどうにかなりそうですが・・・。

そんなところで、iPadかiPhoneを持っているなら、カバンの中に折りたたみ式Bluetoothキーボードを。一気に活用の度合いが高まります。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。