【名古屋遠征シリーズ3】それは心地よい猥雑感「富士子」

「ぼう家 栄店」で名古屋コーチンを堪能したので、これで今日は終わり、ホテルに帰って寝てしまおうと思っていたのですが、ホテルに向かう道中、しかもホテルから歩いて2〜3分というところに、どうもこれは行かないといけないのではないか?という店構えが見えたのです。

東京にあっても迷わず入ってしまうだろうという店構えだったので、それが名古屋という旅先のこと、必ず入るわけでありますね。その名も「富士子」。

ささみのしもふり

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というだけに、お店の写真を載せようと思ったのですが、周囲は猥雑な繁華街というか、いわゆる夜の街でありまして、キャバクラとかセクキャバとかの客引きさんたちがたむろしているわけです。そこでカメラを(スマホですけど)掲げるというのは、あまり安全なことではない。なので、お店の写真はありません。

いきなり料理。「ささみのしもふり」。
これ、さっきまでいた「ぼう家 栄店」で、「ムネ肉のたたき」と迷って頼まなかった方のメニュー。それが、「富士子」にはありました。いやー、我ながらベストチョイスだったんですね。これで、両方食べられた。

「富士子」は結構大きなお店で、厨房には男性の板前さんが3人くらいいて、店内にはパートのおばちゃんらしき人が何人かいました。
だから、というわけでもないのでしょうが、注文してから出てくるまでが早い!
「ささみのしもふり」も注文から5分するかしないかといううちに出てきました。

旨かったです。「ぼう家 栄店」と比べれば、いかにも凝ったというような演出はないし、ここのお店はとにかく猥雑というか、大衆的なんですよね。ちょうど、「さくら水産」のような。
でも、料理はご覧のとおりで、ちゃんとしているんですよ。ささみの上に乗っているのが刻みのりというあたりは、ちょっと安っぽかったりはしますが。
僕はこういう猥雑感が好きです。これくらいでいいんだよ。

いわしの丸干し

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昨日のうちにFacebookとTwitterには書いちゃいましたが、いわしの丸干し。
これもいいねぇ。センターの娘はすでに頭が囓られちゃってますが。
娘なのかどうか知らないけど。

敢えて言えば、大根おろしが欲しかったな。それがあれば、完璧だった。
熱々のところを頭からガシガシ行きました。

シメは天むす

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前のお店ではシメっぽいものを食べていなかったので、ここで。
名古屋といえば!ということで、天むす。
なんか家庭的で良かった。「天むす」という料理というより、家で作ったホカホカののり巻き(おにぎりというよりも海苔の感じが良かったので「のり巻き」)に、揚げたてのエビ天をひょいと乗っけたというような。

いや、天むすってそういう料理なんでしょうけど、例えば鮨だったら、押すから鮨じゃないですか。押し鮨はもちろん、握りでも握るときにちょっと押すんですよ。これで、酢飯おにぎりの刺身乗せじゃなくて、鮨という料理になると思うんですね。

だから、天むすもエビ天を入れた後に、握るという行為があって、それで米と海苔の味にエビ天の味が渾然一体するなじゃないかと。
それからすると、「富士子」の天むすは、あんまり渾然一体としていない。でも、それは悪いことじゃなくて、これはこれで旨いと思うんです。「お母さんの天むす」みたいな感じで。決して天むす専門店のものではなく。

心地よい猥雑感

そんな風に思うのは、店員がパートのおばちゃんというのが良いのでしょうね。
「オカン」感があるんですよ。
しかも、僕の行った時間は、まかないの食事の時間だったらしく、かわるがわるカウンターでおばちゃんが食事してた。

基本的にはカウンターの中のお客さんのいない辺りで食事するみたいなんですが、私が入ったときにはカウンターに既に2人お客さんがいて、私が3人目だったので、あからさまに開いている場所がなかった。
だから、「失礼します」と言われて、何だろう?と思ったら、僕の隣に皿が並んで、おばちゃんの食事が始まっちゃうわけ。

何だ?この感じ!
オカンが食事してて、息子が酒飲んでるのか?みたいな。
で、思わず話しかけました。ちょっとお喋りしました。

まとめ

そんなわけで、熟女好きでもなければマザコンでもない私ですが、なんか、してやれれました。だいたい、お店の名前が「富士子」て!下町のスナックか!!(そんなスナックには行ったことないけど。)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。