IoTビジネス設計ワークショップに参加しました

昨日、九段下のナレッジソサエティで行われた「IoTビジネス設計ワークショップ」に参加しました。

講師は、ビジネスイノベーションハブ株式会社代表取締役の白井和康さんでした。ビジネスモデルキャンバスを使ったワークショップなどを多くされている方で、今回のIoTのワークショップは第1回とのこと。
前半は白井先生から現在のIoTをめぐるもろもろの事項の説明があり、後半はグループワーク形式でIoTを使ったビジネスプランを考えるという内容でした。

IoTキャンバスでビジネスプランを考える

最近は、ビジネスモデルキャンバスをはじめとして、キャンバスを使って物事を考える、ワークショップを開くということが多いように思います。
IoTを使ったビジネスにおいてもIoTキャンバスというものが考え出されていて、今回のワークショップでもIoTキャンバスを使って考えました。

IoTキャンバスは7つの領域で構成されています。

フィジカルオブジェクト: モノや人
コンテキスト: モノや人から取得できる情報
テクノロジー: センサー、API、クラウド、モバイルデバイスといったテクノロジー
インサイト: 取得した情報からどのような洞察、分析を行うか
デジタルサービス: どういうサービスを提供するか
利用者: デジタルサービスの便益を受ける利用者(フィジカルオブジェクトの人と同じこともあるが、違うこともある)
協力者: デジタルサービスを提供する上での協力者

グループワークは40分程度と非常に短かったのですが、IoTキャンバスを下敷きに考えることによって、なんとかゴールにたどり着くことができました。
また、IoTに使える身の回りのモノ200選(モノ・ヒト・場所・物理的コンテキスト・論理的コンテキスト・コンテキスト認識テクノロジー・キラー質問の7種類に分類されている)がカードとして提供されたので、このカードを使うことで抜けていた視点を加えることができたのではないかと思います。

参考スライドが公開されていますので、貼り付けておきます。
IoTキャンバスについても説明されています。

まとめ

IoTは私が最近注目しているテーマの1つ。いまお世話になっているお客様がメーカーさんなので、IoTはやはり取り組んでいきたい分野です。
ITコーディネータとしても、事例として挙がっている支援先は中小の製造業が多いようなのですね。そうした中小製造業でもやはりIoTへの取り組みは必要と考えられ、私も支援者として勉強しておきたいところです。

今回のワークショップでは、各チームとも生活に根差したプランが検討されたように見えました。
IoTの面白いところは、日々の生活そのものを変えることができることではないでしょうか。
ITの普及以来、イノベーションはだいたい画面の中にあったと思うんですね。それがPCの画面であれ、スマホの画面であれ。
それが、画面以外のところでITを使ったイノベーションが起こせるようになるのがIoTだと思います。

IoTについては、今後もこのブログで取り上げていきます。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。