IBM Watsonの入門書「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」を10月末に出します!

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いままでは内々にしかお伝えしていませんでしたが、Amazonにも出たということで、こちらでもお知らせです。 私、本を書きました。テーマは、IBM Watsonです。 こちらのブログでも、ときおりWatsonネタを出していましたが、基本的には本を書く方に回していました。(ブログでのWatsonネタはこれから増えていくと思います!) Amazonでの発売は10月26日。全国の書店にもその頃から並び始めるのではないかと思います。リックテレコムさんから出版されます。

Watsonは誰でも使えることを伝えたい

Watsonを人工知能と言って良いのか、そもそも人工知能とは何なのか、いやその前に人間の知能って何なんだ・・・と、問うていけばトコトン哲学的になるテーマですが、少なくともIBMはWatsonのことを人工知能とは積極的には言っていません。Cognitive Computingの中心を担うものという扱いです。Cognitiveとは認知という意味で、いままでのコンピュータよりも人間に近い感じで、誰かが喋っていることを聞いたり、目に映るものが何かを理解したりできる。そういう意味での認知であり、認知に強い人工知能がWatsonと言えるのかもしれません。 そんなWatsonは、実は簡単に使えます。人工知能を学ぶのにつきものの数式やグラフといったものも必要ありません。その辺の難しいことを巧妙に隠蔽し、できるだけ、すぐに、実用的に使えるようにした仕組みがWatsonだというのが私の理解であり、この本の柱になっています。 まったくプログラミングができない・・・という人だと少し辛いかもしれませんが、この本で出てくるプログラミング言語はJavaScriptだけですし、案外気軽に使うことができるのだということが伝わればいいなと思っています。

習うより慣れろスタイル

理論的なことも少しだけ書きましたが、ほとんどの部分は実際に手を動かして、Watsonを試してみよう、使ってみようという構成になっています。Watsonの文章認識系の機能を使ってTwitter Botや、画像認識系の機能でスマートフォンアプリを作ります。スマートフォンアプリは、アシアルさんのMonacaを使って作るので、HTMLとJavaScriptが分かればOKですし、iPhoneでもAndroidでも動作します。 私自身、Watsonの本を書いたからといってIBMからお金をもらえるわけでもありませんし、あくまで1人のユーザの立場で、少しだけ率先して試して、本にまとめてみたというものです。もちろん、きちんと検証して書いていますが・・・。 私がWatsonのことが分かってきたのも、やはり手を動かして使ってみたからです。だから、この本を片手にみなさんにもどんどん試してみて欲しいと思います。手を動かして、感覚をつかんで、だったらこんな風にも使えるな・・・そういうアイディアにつなげてもらえれば良いと思っています。

ということで、ぜひ1冊!

Amazonでは先行予約が始まっています。ぜひ1冊、よろしくお願いします!

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。