岩崎学園情報科学専門学校でWatsonハンズオンセミナーを開催しました

1月20日に横浜にある岩崎学園情報科学専門学校で、Watsonハンズオンセミナーを開催しました。

IBM Watsonのハンズオンは、昨年10月にリックテレコムさんから書籍「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」を出して以来3回目です。
今回は11月14日に秋葉原UDXギャラリーで行われたHTML5モバイルアプリDAYに参加いただいた、専門学校の講師の方から直接お話しをいただき、開催することとなりました。

今回のご参加はなんと90名。さすがにこの規模でお話しをさせていただくのは初めてでした!

先生方のご要望もあり、ハンズオンだけでなく、人工知能の概要や、これから社会に出る学生さんへのメッセージなど、なかなかもりだくさん。冒頭で少し機材トラブルがあったものの、2時間半で伝えきることができたと思います。

ハンズオンで作成したのは恒例のWatsonとMonacaを使った顔認識アプリ。気軽にスマホからWatsonを使えて、しかもWatsonが年齢と性別を当ててくれるとあって、盛り上がります。

アンケート結果もいただきました。

「人工知能について興味を持てた」
「AIの分野はまだまだ発展途上で色々な可能性がある」
「AIやITなどの技術を前面に押し出すというより、これらを使って他を支えること(をやっていきたい)」

人工知能というと難しいとか、まだまだ自分には関係ないと思っている方が多いと思いますが、WatsonのようなAIクラウドを使うことで気軽に試してみることができます。
ハンズオンでは時間の関係上、Watsonのトレーニングイベントは行わず、デフォルトの学習モデルを使うだけですが、 このハンズオンで興味を持った後には、ぜひトレーニングデータを準備して独自の学習モデルを作ってみて欲しいところです。

また、当日の質疑応答では、人工知能や機械学習を学ぶために数学はどの程度必要か?という質問を受けました。
数学は不要か?といえば、やはり必要だとは思います。しかし、最近はプログラミングの視点から機械学習を学べる書籍も出てきていますし、AIクラウドの活用であれば数学の知識はほとんど不要です。

技術を極めて人工知能そのものを進化させていく人材のほかに、いまできることとできないことを理解した上で、実用化していく人材も必要だと思います。
私は後者の人材と認識していますので、その立場から今後もこうした学生さん向けの活動等も取り組んで行ければと考えています。

今回、このようなチャンスをいただいた岩崎学園情報科学専門学校の講師のみなさん、当日、きっと楽しみながら参加いただけた(と思う)学生のみなさん、ありがとうございました。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。