MacBook Pro Late 2016モデルはいつまで使えるのだろうか

世の中、MacBook Pro 2017が発表されました。私が持っているMacBook Pro 2016の発表から1年経ってないし、私が購入してからは、わずか3か月しか経ってないのであります。それで、いきなり旧モデルになっちゃうの!!という話ですが、まぁ、私のはUltimate ModelだからCore i7だし、メモリも16GBあるからいいかーという話でもありますが。

実際、使っていてスペック的な苦情はないのです。TensorFlowとか人工知能、ディープラーニング系のことをするときは、GPUがないなぁと思うこともありますが、今後は外付けのGPUも出てくるという話です。

それいう速度的な性能よりも気になるのは、バッテリー性能だったりします。バッテリー性能は、我がMacBook Proを使える期間に直結するのです。Ultimate ModelはCPUがCore i7なので標準のi5よりもバッテリー消費が気になったりもします。30万円を超える投資だったこともあり、この機種がどれくらい使えるのか?は気になるわけで、その期間は速度的な性能よりも、バッテリー的な性能かもしれないと思うわけです。実際、ディープラーニング系かゲームのことを除いては必要とされるCPUスペックは頭打ち感もあるし、この度、Core i9なるものが発表されてしまいましたが、Core i7もかなりのスペックではあるはずなのです。やっぱり、気になるのはバッテリー。

バッテリーの充放電回数は1,000回の設計

Macbook battery

バッテリーは消耗品です。故に、何回まで使えるかという指標が重要になります。何回というのは、単に充電した回数ではなく、100%の充電から0%までの放電が何回繰り返せるかという回数です。つまり、80%程度から充電を始めても、充放電回数は1回にはならないわけです。

ちなみに、私のMacBook Proは期間としては3ヶ月程度で、充放電回数は35回。1日1回充電したとしても、0%からの充電でなければ、充電回数は1回にはならないのです。

最近のMacBook Proは、バッテリーが寿命になるまでの充放電回数は1,000回が目安となっています。つい最近まで500回が標準であったことを考えると、一気に2倍になっているわけで、技術の進歩には頭が下がります。

で、我がMacBook Pro(2016年Lateモデル)のバッテリーの充放電回数は1,000回が上限であり、毎日使っている我がMacBook Proのバッテリー充放電回数は35回。これを、我がPythonスクリプトで寿命を計算すると、1バッテリーサイクルあたりの使用日数は2.6回であり、バッテリー寿命が来るのは2024年4月となります。

2024年!次の東京オリンピックが過ぎて、その次のオリンピックイヤーじゃないですか!
今の使い方でいえば、それほどまでに長期間、現役でいるということではないでしょうか?

macOSのサポートがいつまでか?

MacBook Proを構成するパーツのうち、唯一交換が前提とされている(消耗品扱いである)バッテリーが、極めて長期間使用できるようにできていることを考えると、あと気になるのはmacOSがどれくらいの期間、このLate 2016モデルをサポートしてくれるか?です。

MacBook Pro 2017と同時に発表されたmacOS High Sierraでは、MacBook Proは2010年モデル以降がサポート対象となっています。7年前のモデルということになりますね。MacBook Proの2010年モデルは、CPUは、2.4GHzまたは2.66GHzのCore 2 Duo、メモリは4GB、ドライブはHDDが標準であり、オプションでSSDにも対応しているというもの。今から考えると、かなりの年代物といえます。

私のMacBook Pro Late 2016のバッテリーが本当に2024年まで使えるとしたら、使い始めてから7年というで、macOSのサポート期間と符合します。だいたい7年というのが、Appleの考えるギリギリの寿命なのかもしれません。

とはいえ、本当に7年間もこのMacBook Proを使い続けるのか?というと、さすがにそんなこともないだろうなとは思います。だいたい、私自身が2年以上も同じPCを使い続けたことがないわけで、買い換えはMacがどうこうというより、私自身にかかっているわけですw

TouchBarの用途が増えてきた

MacBook Pro Late 2016といえた、TouchBarです。物理的なファンクションキーがなくなって、日本語のカタカナ変換時など、面倒だなと思っていたのですが、controlキーを使ったキーアサインを覚えたので、その問題はなくなりました。それは良いけど、そもそもTouchBarを使うシーンがないなぁと感じていたところ、最近は徐々に用途が出てき始めました。

例えば、メールにフラグを付ける時とか、アーカイブにする時です。まぁ、トラックパッドを2本タップして、メニューからやれば良いのですが、ちょっと指を伸ばしてTouchBarでワンタップというのもなかなか快適です。まだ、TouchBarがないと嫌だ!という状態にはなっていないのですが、そのうち、キラーとなる用途が出てくればと期待しています。

MacBook Pro Late 2016は良い相棒

MacBook Pro Late 2016が発売されてから、実際に購入して使い始めるまでの間にはいろいろな躊躇があったわけですが、使い出してみるとよくできたデバイスであることに感心します。今まで11〜12インチクラスに慣れていた私からすると13インチは少し大きめなのですが、本気で活用することを考えれば、これくらいのサイズがあった方が良いのかもしれません。凄く軽いとは言いませんが、毎日(休みの日でも)持ち歩けるサイズ感で、小さめのカバンであっても躊躇せずに入れることができます。

発表時凄く気になったUSB-Cしか搭載されていないポート構成は、USB-Cデバイスが世の中に増えてきたこともあって、ポートリプリケータをはじめとするオプション類が充実しつつあります。それほど気にすることではなくなりました。

いつも同じマシンを持ち歩くということは、いつも同じ環境で作業ができるということであり、それは何にも代えがたい便利さです。以前はMacとWindowsを日によって変えて持ち歩いていましたが、もう、持ち歩くのはこのMacBook Proだけです。それで良いと思うのです。

ということで、今後も使い潰していきたいと思います!’

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。