頭のどこかで起業を考えているあなたへ

大学での社会人の同級生や、ITコーディネータの仲間たち、ベンチャー企業に勤めている方と話をしていると、頭のどこかで起業を考えている人が多いことに気づきます。

おそらく、一歩踏み出した経験をしているからだと思います。社会人になって大学に行く必要もないし、試験勉強と安価とはいえない研修費用まで負担して資格を取る必要もないし、敢えてベンチャーを選ぶ必要もない。
でも、その必要ないことに、敢えて取り組んだ人だからこそ、起業も頭のどこかにあるんですね。たぶん。

起業したいことを忘れないこと

起業して3年が経ちますが、私もずっとそうでした。私の場合は、子供の頃からどこかそういうことを考えていたような気がします。中学生くらいの頃から司法書士や行政書士の資格を取りたいなぁと思っていたのも、独立したい、自分の事務所(会社というより事務所だった気がします)を持ちたいという考えがあったからでしょう。(結果的に、司法書士にも行政書士にもなりませんでしたが、ITコーディネータになりました。)

ずっと考えていることは必要です。忘れてしまってはどうにもならない。
でも、目の前の仕事を中途半端にやってしまってはいけません。この点では自分もあまり大きなことはいえないのですが、少なくとも目の前の仕事で成果を残し、認められていた(と思う)から、いまがあることは間違いありません。
あと、頭のどこかにあることを口に出してみたり、少しだけでも行動に移してみるのも良いかもしれませんね。アルティザンエッジとして開業届を税務署に出す何年か前に、一度、開業届を出した屋号がありました。(それは、1円も売上を上げることなく廃業届を出しましたが。)

この辺のことは、「地道にやって、アピールしておく。そのうち日の目を見る」という記事を読んでみてください。詳しく書いてあります。

会社のWebサイトを作ってみる

起業への活動を少しでも具体化したいのなら、会社のWebサイトを作ってみることをオススメします。

作ったWebサイトはもちろん公開して欲しいのですが、いろいろ問題があるようなら公開しなくても構いません。でも、少なくとも作るときは公開を前提にしておいて欲しい。

なぜ、Webサイトを作るかというと、下記の3つの理由があります。

  • 会社は社会とのつながりでしか生きられない
  • 自分を分析しないとWebサイトは作れない
  • 一歩前進した気持ちになれる

それでは、一つずつ説明しましょう。

会社は社会とのつながりでしか生きられない

会社を作るということは、そこで仕事をするということです。
もちろん、どこかの会社に勤めて仕事をする場合でも、社会とのつながりは重要です。しかし、自分で会社を作るとなるとその重要性は何倍にもなります。自分がすべて矢面に立つということが、会社を作るということです。

Webサイトは社会への扉です。作ったからといってみんなが見てくれるわけではありませんが、1人でも、2人でも、見てくれる人が現れる可能性があります。その人たちは、プライベートの自分とは関係のなかった人たちです。そして、その人たちとのつながりが仕事を生み出す可能性があるのです。

いままでの自分では知り合うことのできなかった人たちに出会うために、Webサイトを作りましょう。

自分を分析しないとWebサイトは作れない

Webサイトを作るには、自分を分析しなければなりません。Webサイトは自分を表現するものです。ただ、自然体で立っていれば良いのではなく、何を見せたいのかを考えないと、Webサイトは作れないのです。

例えば、BizVektorというフリーのWordPressテーマがあります。このサイトでも使っているテーマですが、いかにも日本の企業っぽいWebサイトが簡単に作れます。テーマがあらかじめ準備している入力項目には、会社の連絡先やPRポイント、会社の特徴を示すスライドショーなどが準備されているので、これらを埋めることができればすぐに会社のWebサイトが出来上がります。

しかし、これが意外と埋められないのです。自分の中で何がPRポイントなのか、どんな画像をスライドショーのために準備するのかは、自分が会社で何をやりたいのかをじっくり考えないと、前に進まないのです。

つまり、会社のWebサイトが作れるということは、自分が会社で何をやりたいのか分かっているとうことなのです。

一歩前進した気持ちになれる

首尾良く会社のWebサイトが作れたなら、あなたは起業に向けて一歩前進したことになります。間違いなく、前に進みました。

なぜって、あなたは自分が会社でやりたいことを明らかにし、それを社会にアピールするための準備を終えたのです。それって、起業したってことではないでしょうか?

だから、この記事の中で「公開しなくても・・・」と書きましたが、やっぱり公開してしまいましょう!

そこがあなたのスタート地点です。ついに、始まるのです。

始めたから、始まるのです。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア。
合同会社井上研一事務所代表、株式会社ビビンコ代表取締役。
北九州市出身、横浜市在住。AIやIoTに強いITコーディネータとして活動。北九州市主催のビジネスコンテスト「北九州でIoT」に応募したアイディアが入選し、メンバーと株式会社ビビンコを創業。著書に「初めてのWatson」、「ワトソンで体感する人工知能」など。セミナーや研修講師での登壇多数。