mod_pagespeedとWordPressのビジュアルエディタは相性が悪いかもしれない

当サーバはさくらのVPSを使用している。Apacheも自分でインストールしたくらいなので自由度は極めて高い。だから、調子に乗ってmod_pagespeedを導入していた。

mod_pagespeedについては、下記URLを参照して欲しい。

「mod_pagespeed」は、あらゆる要素を分析し、自動的にWebページの表示スピードを上げてくれるApacheのモジュール。これまで、Firefoxのアドオンとして公開されていた「Page speed」はWebページの改善点を提案するものだったが、今回Apacheモジュール化されたことにより、自動的にパフォーマンスの最適化を行えるようになった。

mod_pagespeedを使うと15以上の要素が改善され、Webサイトの表示速度が約2倍、ページによってはそれ以上のスピードで表示できるという。

というApache2用のモジュールなのだが、これを導入しているとWordPressの管理画面でビジュアルエディタが使えなくなるようなのだ。

正直言って因果関係は分からないし、本当にmod_pagespeedが原因なのかは分からない。それに、mod_pagespeedを導入した直後からビジュアルエディタが使えなくなったというわけでもない。非常に怪しいのである。

ただ、事実だけ言えば、今日の朝からビジュアルエディタが使えなくなって、いろいろ探ってみて、ふと思い立ってmod_pagespeedを無効にしてみた。(/etc/httpd/conf.d/にあるpagespeed.confをpagespeed.conf.bakにリネームした。このファイルにLoadModuleが記述されており、httpd.confの方でconf.d/*.confが自動ロードされるようになっているから、このリネームをやってからApacheを再起動すれば読み込まれなくなる。)

するとビジュアルエディタは使用できるようになった。念のため、もう一度mod_pagespeedを有効にしたり無効にしたりすると、それに連動してビジュアルエディタが使えなかったり使えたりした。だから、私の現時点での環境では再現性がある。

繰り返すが、これが原因と確定したわけではない。だが、何かの参考にしていただければと思う。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。