ITコーディネータとして地元をご支援できる存在になりたい

時折、地元の福岡、北九州に帰ることがあります。
(写真は我が地元の誇り、若戸大橋)

上京したての頃はお金もなかったし航空券も高かったのでなかなか帰ることができなかったのですが、最近はお金も少しはありますし何よりジェットスターなどのLCCが登場して航空券が安くなったので、比較的気軽に帰ることができるようになったのです。

それは良いのですが、せいぜい年に1回くらい地元に帰る度に、地元が寂れていくこと、充分寂れてしまってそこから盛り返す様子がないことが見えます。いや、本当は少しは盛り返しているのかもしれない。でも、1年に1回帰る身には、それは分からない。
福岡というか、博多は何の問題もない。北九州も小倉あたりならそこそこなのかもしれない。でも、私の地元である若松区の中心部とか、よく遊びに行っていた黒崎(八幡西区。北九州の副都心)あたりは、私が上京した15年ほど前を見る影もないのです。

たまさか帰って、北九州で飲み屋の隣にいた人とか、乗ったタクシーの運転手さんとかに言われるのは、「東京から帰ってきた?ITの仕事の人?」、「あなたね、こっちに帰ってきてどうにかしてくださいよ!」みたいなこと。

それが本気で言っているのではなかったり、あくまで社交辞令であることは分かっているつもりです。
でも、心のどこかで、そうだよな。。。と思うところもある。いつかは、地元に帰って、何か地元のためになることをしないといけないのではないか。


(若松区中心部の繁華街である明治町銀天街。朝早かったこともあるがシャッターが目立つ)

一応、東京で会社も作りまして、今年で3期目です。だから、会社を作る方法とか、なんとか回していく方法というのも分かってきました。
だから、仮に地元に帰ったとしても、こっちでやっている会社を持って行くにせよ、こっちの会社は潰して地元で新たな会社を作るにせよ、どうやれば良いかは分かります。
もちろん、会社を興したところで上手くいくわけでも、地元に貢献できるわけでもないのですが、一応、そのための方法の少しは分かるわけです。

あ、今すぐにそういう行動に出るというわけではないですよ。
少なくとも、東京オリンピックが終わるまでは東京にいたいと思っているし、会社を作って3期目ともなると関係するステイクホルダーの皆さまも少ないながらもいて、私の好き勝手にはならないということも分かっています。

でも、いつかね。そういう時もくるのではないかと、最近思っているのです。

そんな感じで、もし帰ることになった時、私はどういう役回りを演じることができるだろう。何で貢献できるだろう。
そう考えたとき、ITコーディネータという資格、東京でのITコーディネータとしての活動が、大きな意味を持つのではないかと感じています。

ITコーディネータの最大の仕事は、中小・小規模企業をITの力でご支援して、地元を盛り立てていくことだと思います。
そのために、当時の通商産業省配下の小委員会で検討され、制度化されたのです。

だから、今は東京でITコーディネータとして実力を付け、実績を残すこと。
それが今すぐではなくても、将来的に私の地元に貢献するための最善の方法ではないかと考えています。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。