ShuttleのベアボーンXH97VでWindows10 PCを組み上げた(購入編)

最近は、量販店に行っても置いてあるのはノートPCばかり。でも、どうせ持ち出すこともないし、むしろ常時稼働して出先からのリモート接続に応えてくれた方が嬉しいので、ベアボーンを購入してデスクトップPCを組み上げることにしました。

CPUオンボードのベアボーンが多い

早速、価格.comで出回っているベアボーンの機種と相場を調べてみたところ、CPUオンボードのものが非常に多いことに気づきました。数年前からそういうベアボーンは出ているのですが、IntelのCPUがオンボードになっているNUCのちょっとしたブームがあって、機種の数ではソケット型(CPUを自分で載せるもの)を凌駕している様子。

でも、私としてはできれば長く使いたく、必要に応じてCPUの載せ替えをやっていきたいので、ソケット型を選択。
現時点で対応するCPUの多いLGA1150ソケットを搭載したベアボーンを探しました。

最初の候補はSH81J4

秋葉原に出向く前の下調べの時点では、Shuttleのキューブ型ベアボーンSH81J4を候補としました。
比較的安価ですし、拡張性は充分。それなりに小さいだろうということで、予定している設置スペースに置けるだろうと思いました。

しかし、いざ秋葉原の店舗で現物を見てみるとデカいなぁ。結構奥行があって、立方体じゃないんですよね。(SH81J4のサイズは、215x325x190mm)

買ったのはXH97V

小型のベアボーンはShuttleが結構幅を利かせていて、店頭には多くの展示がありました。

例えば、DS81です。これはかなり小さい。CPUオンボードではないタイプのベアボーンでは最小といえるレベルです。
しかし、小さいことの代償としてドライブが2つまでしか搭載できないのですね。しかも、1つはmSATAのSSDなので、あとは2.5インチのHDD(または同一形状のSSD)で終わり。2.5インチのHDDは大容量のものはかなり高額になるので、ファイルサーバとして活用しようとしたら外付けHDDが必要になってきます。

で、もう1つ見つけたのがこれなんですね。XH97V。

DS81(165x190x43mm)よりフットプリントは一回り大きく(200x240mm)で、高さが2倍くらい(72mm)あります。
それでもSH81J4よりは圧倒的に小さいですし、最大で4ドライブ搭載できます(mSATA SSD+2.5インチ2台+薄型光学ドライブ。mSATA SSD+3.5インチHDD1台という構成も可能)。

XH97VはLGA1150ソケットを搭載し、Haswell、Haswell Refresh CPUに対応(TDP65Wまで)。
Intel H97 Expressチップセットを搭載。Intel Rapid Storage Technologyに対応しているので、RAID0またはRAID1の構成が可能です。(ただ、私が試したところHDD2台でRAIDを組むと、mSATA SSDを起動ドライブにすることができませんでした。BIOS設定自体はできるのですが、そのように動かない。でも、mSATA SSDから起動して、Windows10側でHDD2台のRAIDを組むことはできました。)
メモリはノートPC用のDDR3 1600のものを2枚、16GBまで搭載可能。

ディスプレイ接続は、HDMIが1個とDisplayPortが2個で、最大3台まで出力可能。
Intel HD Graphics 4600以上を搭載したCPUを使用すれば、4K再生にも対応しています。

XH97Vは標準で有線LANコネクタを持っていますが、自宅では無線LANを使いたいので、純正オプションのWLN-Sも購入。こういうオプション品も店頭で手に入るのが秋葉原の良さですね。

他に買ったもの

CPU:Intel Pentium G3258

Intel Pentiumの20周年モデルです。安いですからね。敢えてPentiumにしました。
これでも、当初の目的であるWagbyの検証はサクサク進みました。

でも、いずれ性能に不満が出てきたら、Core i5かi7に換装するでしょう。
そのために、CPUオンボードでないベアボーンにしたわけです。

メモリ:16GB(8GB×2枚)

とりあえず8GBを1枚だけ買って、いずれもう1枚増やすということも考えましたが、CPUに比べるとそんなに高いものではないので、最初から最大まで搭載します。

SSD:crucial CT250MX200SSD3(mSATA 250GB)

やはりSSDを起動ドライブに使うと快適さが違うので、ここはSSDを奮発。
MacBookの方は512GB SSDですが、こちらはデータ保存用は別なので256GBで。

HDD:東芝 MQ01ABD100(2.5インチ 1TB)

数日、SSDだけで使っていたのですが、データ保存用のドライブも作ろうということで、東芝の1TBの2.5インチHDDを購入。
実は、全く同じ型番のHDDも持っていたので、2台組み合わせて2TBのRAID0ドライブとして運用しています。RAID0だと高速性は増すけど耐障害性はむしろ下がるので、3.5インチの外付けHDDにでも定期バックアップする運用が必要かと。

次回は組み立て編

購入のみで結構長文になってしまったので、組み立ては次回書きたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。