「SEが身につけたいPdM思考」ウェビナーが一部公開されました

3月24日にSEプラス主催で行われたウェビナー「SEが身につけたいPdM思考」に登壇しました。その様子がSEプラスさんの記事と、ダイジェストがYouTubeで公開されました。

登壇したのは、タクシーアプリGoのプロダクトマネージャーを務めた真﨑豪太さんと、私。

私は、MCのSEプラス・山田さんと一緒に、真﨑さんに質問する役という感じだったのですが、このウェビナーの受講者の皆さんと同じような立場(システム開発会社のコンサルタント、営業、SEなど)で、PdM(プロダクトマネジメント)についての素朴な疑問をいろいろと取り上げることができたと思います。真﨑さんの回答は、どれも現実に即したもので、とても参考になりました。

弊社(ビビンコ)のIoTプロダクトである焼くッチャ君で少しだけプロダクトマネージャーのような役目を担ったのですが、その時のこと(今もやっていますが)を振り返って、反省しながらお話を伺うという感じ。

最近のDXに関する各社の動向などを踏まえて、コンサルタントやSEの立場であっても、PdMとはどんなものか、PjM(プロジェクトマネージメント)との立場、価値観の違いを知っておくことは有用ではないかと思います。

SIerと顧客が受託開発を巡って対立構造になるのは本当に不幸な話で、それは遠い昔のことにしなければならないと思います。本当に望ましいのは内製化だと思いますが、一足飛びにそこまでいけない企業も多い中、ITについてはSIerなどのベンダーが請ける形は続くでしょう。

そうであっても、SIerは顧客が何を目指しているのかを深く理解する、顧客もSIerに任せきりにならず自主的にDXを進めていく(DXは何かのシステムを導入するという話ではもちろんなく、そういう経営の「状態」)ために、双方がPdMについて学び、同じ方向を向いて長期的な協力関係を築いていくというのが理想像の一つではないかと思います。

このウェビナーが、そうしたことの気づきの一つになれば幸いです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。