「地方発ITビジネスのかたち」ウェビナーが一部公開されました

3月に引き続き4月もSEプラスさん主催のウェビナーに登壇させていただきました。

今回のテーマは「地方発ITビジネスのかたち」ということで、SEカレッジ講師の植田さんは大阪、私は北九州、そして私が以前からお付き合いのある山田さんには島根からご登壇いただいて、パネルディスカッションを行いました。

私は企画時点から参加したのですが、地方でITを仕事にすることには2つの視点があると思っています。

1つは、東京での仕事が地方でできるか、どうやってやるかという視点です。これは、まさにテレワーク、リモートワークということで、このコロナ禍でより一層進んだことだと思います。私も、昨年11月に北九州にUターンしてきて、現時点では全体の仕事の半分くらいが東京からの仕事です。ある意味、生活の柱でもあるので、これができるか、許されるかが、Uターンの分水嶺だったわけです。もし、コロナ禍がなかったら、踏み出せなかったかも・・・という思いがあります。

もう1つは、地方で地方ならではの仕事をするということです。例えば、今回登壇いただいた山田さんは島根でドジョウすくいをVR化するといった活動もされていて、それが地方のメディアでも取り上げられています。地方の伝統文化にITを融合させる、地方ならではのITのあり方ではないかと思います。
植田さんや私はIoTを仕事にしていますが、IoTは現場に近いことが求められる技術です。IoTデバイスが設置されてデータがきちんと取れるようになった後はリモートでも良いのかもしれませんが、設置自体は現場仕事です。IoTを仕事にするということは、ある意味で「町の電気屋さん」になるようなものだと思うのです。設置のために現場に通い、何かあれば顔を出して調整したり、カッコ良く言えばコンサルテーションのような仕事が求められるからです。これも、地方ならではというか、地方に密着することが求められる仕事でしょう。

私自身は先に書いたようにUターンしてきたばかりで、「地方発ITビジネス」を語るほどの実績もないのですが、経験豊富なお二人から学ぶことができた・・・と思っています。

その一部がYouTubeで公開されています。ご興味のある方は、ぜひ。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。