Mac OS X Mountain LionでPythonの学習環境を作る

昨日、CentOS6.3にPythonの学習環境を作るという記事を書いたのですが、今日はMac OS X Montain Lionに環境を作ろうと思います。

要は、私のMacBook Airがターゲットです。まぁ、VPS上のLinuxよりも、手元にあるMacの方が先だろうという気がしますが・・・。

Mountain LionのPythonは

コマンドラインからpythonを実行してみると・・・

Python 2.7.2 (default, Oct 11 2012, 20:14:37) 
[GCC 4.2.1 Compatible Apple Clang 4.0 (tags/Apple/clang-418.0.60)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> 

と表示されます。Python2.7.2と比較的新しいバージョンが入っている様子。 (この表示からはControl+Dで抜けます)

さらに最新のPythonをHomebrewでインストール

でも、Python2の現時点での最新版は2.7.3だし、今後のバージョンアップのことも考えて、最新版を入れることにします。 既にHomebrewでいろいろと環境構築しているので、今回もお世話になります。

brew install python
brew linkapps # IdleとPython Launcherのシンボリックリンクを作成

pythonを実行してみると・・・

Python 2.7.3 (default, Apr 14 2013, 14:34:46) 
[GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 4.2 (clang-425.0.24)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> 

となりました。

で、これだけでeasy_installとpipは入るっぽいんだなぁ。素晴らしい。

virtualenvとvirtualenvwrapperのインストール

CentOS編でも導入しましたが、開発時のパッケージ依存・混在を防ぐために、開発環境を個別で作成出来るvirtualenvとその使い勝手を良くするvirtualenvwrapperをインストールします。

pip install virtualenv
pip install virtualenvwrapper

mkdir ~/.virtualenvs

~/.bashrcに下記を追記します。

# Setting up the VirtualEnv
export WORKON_HOME=$HOME/.virtualenvs
export VIRTUALENVWRAPPER_PYTHON=/usr/local/bin/python2.7
export VIRTUALENVWRAPPER_VIRTUALENV_ARGS='--no-site-packages'
export PIP_VIRTUALENV_BASE=$WORKON_HOME
export PIP_RESPECT_VIRTUALENV=true

if [[ -r /usr/local/share/python/virtualenvwrapper.sh ]]; then
  source /usr/local/share/python/virtualenvwrapper.sh
else
  echo "WARNING: Can't find virtualenvwrapper.sh"
fi

開発環境の作成は、CentOSの場合と同じです。

mkvirtualenv temp #仮想環境の作成
workon temp #temp環境の有効化
deactivate #仮想環境の無効化
rmvirtualenv #仮想環境の削除

これでMacにもPythonの学習環境が整いました。
Homebrewのおかげで、CentOSよりも簡単でした。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。