当社(=私・・・)配下にある諸々のサイトを、WordPressのネットワーク(マルチサイト)機能を使ってリニューアルしました。
今までは、個人ブログ、会社サイト、hitorino.meの3つのサイトをWordPressで運用していたのですが、WordPressを3つインストールして、それぞれのWordPressはシングルサイト構成にしていました。
それが、今後は、個人サイト、会社サイト、hitorino.me、digitalmorning(新ブログ)の4サイトを、WordPressを1つだけインストールして、WordPressのネットワーク(マルチサイト)機能を使うようにしたわけです。
その上で、個人ブログにあった記事を、会社サイト内のブログ(このブログ)と、digitalmorningに分け、各記事のリダイレクトを設定しました。
ちなみに、digitalmorningというブログの名前は、私が10年以上前に始めた最初のブログで使っていた名前で、ドメインもろとも温存していたものです。5年ぶりくらい?に復活させました。
ネットワーク(マルチサイト)機能のメリット・デメリット
ネットワーク機能にはメリットとデメリットの両面があります。
マルチサイトを作ることが前提になっていても、敢えてネットワーク機能を使わずに個別のWordPressインストールを選択することもあります。
基本的にはネットワーク機能を使ったから、何かが出来なくなるとか、やり方が全然違うといったことはありません。
ただ、細かなところを見ていくと、やはりネットワーク機能特有の違いも出てきます。
一方で、ネットワーク機能を使わなければ得られないメリットもあります。
ネットワーク機能から得られるメリットがどうしても必要なのか?、細かな差異を自分の力で吸収できるかどうか?といったところが判断の分かれ目になるのではないでしょうか。
ネットワーク機能のメリット
- WordPress本体やプラグインのバージョンアップを一気に出来る
- WP Over Networkを使うと全サイトの記事を一覧表示出来る
- ユーザは全サイトで共通(サイト毎の権限設定は可能)なので、ユーザ管理を一元化出来る
ネットワーク機能のデメリット
- マルチサイトに対応していないプラグインがある
- プラグインやテーマのインストールに、いちいちサイトネットワーク管理者の画面を表示する必要がある
- ネット上のWordPressの情報がマルチサイトを前提にしていないことが多い
今回のリニューアルで使った技術要素
マルチサイト関連
- WordPressのネットワーク機能
- WordPress MU Domain Mappingプラグイン
- WordPressテーマの子テーマ機能
- WP Over Networkプラグイン
標準のネットワーク機能では、各サイトのURLは、サブドメイン(例:aaa.com, blog.aaa.com, blog1.aaa.comなど)か、サブディレクトリ(例:aaa.com, aaa.com/blog/, aaa.com/blog1/など)のどちらかを選択することになります。しかし、WordPress MU Domain Mappingプラグインを使うと、全く違うドメインを各サイトに設定することが出来ます。今回のリニューアルでは、inoccu.net, digitalmorning.net, artisanedge.jp, hitorino.meの4つのドメインを設定しています。
WP Over Networkプラグインは、全サイトの記事を統合した形で一覧表示することが出来るもので、ネットワーク内に親サイト的存在のサイトを作る場合は必須になるのではないでしょうか?
テーマ関連
- Underscores
- Bootstrap3
- Start Bootstrap
- Font Awesome
Underscoresは、WordPressの標準テーマのベースとなっている改造用テーマ(親テーマではなく、Underscores自体を改造する)です。WordPressのテーマが一般的に必要とするファイルをすべて含んでいますが、見た目についてはほとんど記述されていません。
一方、Start Bootstarpは、Bootstrap3ベースのデザインテンプレートで、見た目については記述されていますが、そもそもWordPressテーマではありません。
今回のリニューアルでは、UnderscoresにStart Bootstrapを適用して親テーマを作り、各サイトでの個別デザインは子テーマとして対応しています。
その他
ということで・・・
見どころがある技術をいろいろ使った感じなので、次回以降の記事で一つ一つを詳しく説明していきたいと思います。