新居探しでリモート内覧を初体験してDXについて考えたりする

北九州・福岡へのUターン計画は3月くらいからずっと言っているのですが、株式会社ビビンコの第2期が8月末で終わって、ちょっと落ち着いたところもあるので、新居探しを本格的に始めました。

とはいえ、今は横浜にいるので、不動産屋さんにいってじっくり相談ということができません(それもそれで、計画しているのですが・・・)。そこで、Suumoやアットホームといった不動産サイトで物件を探し、地元の不動産屋さんに連絡して・・・ということをやっています。

それで、いちおうの情報を得ることはできるのですが、物件を絞り込んでいくには内覧も必要になります。最近は、リモート内覧に対応してもらえる不動産屋さんもあって、今日、初体験しました。

リモート内覧といっても、何か凄い技術が必要というわけではなく、ふつうにスマートフォンでLINEのテレビ電話をしているだけです。こちらはMacBookでやったので、夫婦で大きな画面を見て、あーだこーど言えるとか、録画して後で振り返れるようにしました。

内覧した物件自体は北九州市の戸建物件で、良いところもあり、あーここが、こうなってればなぁ・・・ということもあり、という感じで。

実際に現地での内覧と比べると、まだ不十分というか満足できないところもあるのですが、それでも不動産屋さんと会話をしながら、こっちを見せて欲しい、あっちはどうですか?と、不動産サイトの物件情報だけでは見えないところも見せてもらえるので、物件の絞り込みを行う上では充分だと感じました。

ところで、別の不動産屋さんでもリモート内覧できますか?と聞いても、「機材も何もないんで・・・」と断られてしまったこともあります。機材といってもスマホがあれば良いだけのことなので、機材がないということはないと思うのです。ただ、具体的にどうやってやれば良いのかという知見がないと言うことだけなのだと思います。

こうした点は、IT活用にもっと関心を持ってもらい、そのアドバイスができる人材がいれば良いのだと思います。その辺はITコーディネータとして取り組むべき課題といえます。

世の中的にはDX(Digital Transformation)がトレンドになっていて、私自身もDXとは何ぞやなんてことを語るお仕事をいただくことがあるのですが、結局のところITの活用によって新しい付加価値を生み出し、日本経済の底上げを図ることが目的であるとするならば、こうしたちょっとしたIT活用が、世の中にもっと浸透することが重要なのだろうと思います。

いかにもDXというようなプロジェクトに取り組めるのは凄いことですが、一方で、リモート内覧のようなスマホとLINEがあればできるようなサービスでも、デジタル技術を活用した新しい付加価値の創造と言えるわけです。
不動産を扱うビジネスは必ずリアルの世界でのサービス提供が必要になるわけですが(Real Estateですから)、家さがしというサービスは充分にデジタル化できる要素があると思うのです。

そんなことを思いつつ、まずは家さがしを続けたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。