何か新しいことをしようと思ったら開発力かお金が必要だという話

2週間ぶりのブログになりました。
ブログを書いていなかったのは、仕事が忙しかったからというのと、新しいことを始めたからなのですが、今までだって仕事が忙しくてもブログを書いていたのだから、結局は、新しいことを始めたのがブログを書いていない理由ですね。

その新しいことというのは、自分のブランドというか個人ユニットというか、そういうものを立ち上げたのです。iPhoneアプリを開発してそのブランドで公開したり、Androidアプリについてもそうしてみたり、その他、自分が仕事以外でやるモノ作りをそのブランドでやろうと思っているわけです。

実は、今までもAndroidアプリを開発して公開するInforoidというブランドをやっていたことがあって、別に今回が初めてというわけではありません。Inforoidとしては「本なび」というAndroidアプリを公開して、ネットメディアでいくつか紹介されたり、某携帯電話キャリアの小冊子に載ったりしたようです。ただ、しばらくその活動はしていなくて、終了モードだし、今回はAndroidに限った活動ではないので、新しいブランドにしました。

そんなわけで、こういう新しいことが出来るのは、自分に開発力があったからだと思うのです。なんだかんだとITエンジニアを10年以上やってきていて、そういう会社の仕事に限らずとも、上記のアプリだったり(そういえば学生の頃に作ったWindowsアプリが今でもVectorに掲載されていたりします)、セルフホストのブログだったりをやっていて、ITでのモノ作りをずっとやっているのですね。

自分だったら土日にちょこちょこやる程度で、何が作れたりするわけですよ。だから、趣味の延長線上で自分のブランドで世の中に打って出ることが出来る。

でも、そんな開発力を持ち合わせていない人が同じようなことをしようと思ったら、まずお金を集めてエンジニアを雇うというところから始めないといけないわけでしょう。私のように「ブランド」とか「個人ユニット」のようなお気楽な、ミュージシャンのようなことを言っているわけにも行かず、すぐに「会社」が必要で、つまり起業が必要になる。

資金を集めて、会社を作って、エンジニアを雇って、しばらく売上が立たないのにエンジニアに給料を支払いながら、モノ作りをしてもらわないといけない。いざモノが出来たとしたら、どうにかしてでも売上を立てないといけない。だから、売上が立つ勝算がそこそこにでもないと、資金も集まらないだろうし、スタート地点に立てない。

もしくは、自分は開発が出来ないとしても、共同起業のような形でエンジニアを自分と同じ立場に立たせて、給料を支払わずにすむような方法もあるでしょう。でも、エンジニアを口説くだけの勝算とプレゼンテーション能力が必要になるのは言うまでもありません。

こうしたことを考えると、自分で開発が出来るか否かというのはとても大きいと思います。

エンジニアtypeのインタビューで、まつもとゆきひろ氏がこんなことを取り上げています。

以前、アメリカのファンディング会社Y Combinatorを興したポール・グレアムのエッセイ「ラーメン代稼ぎ(原題:Ramen Profitable)」を読んだ時、「現代のスタートアップは少人数のグループがインスタントラーメンを食える程度の稼ぎがあれば新しいチャレンジができる」というくだりがあって、言い得て妙だなぁと思ったんです。「持たない」ことで可能になるフレキシビリティや迅速性が、能力のある人たちのチャレンジを後押ししているんですね。

「コードの未来、エンジニアの未来」まつもとゆきひろが語る、明暗2つのシナリオ 【キーパーソンインタビュー】

ただ、インスタントラーメンを食える程度の稼ぎと言っても、その程度の稼ぎで満足するかはその人次第だと思うのです。エンジニアが自分でネタを考えて、自分で作っているうちは、その活動自体が楽しいから、インスタントラーメン程度で良いと思うでしょう。個人ではなくてグループになったとしても、グループの参画者が思いを共有しているなら、それで良い。
しかし、それが誰かに頼まれた仕事になった途端に、インスタントラーメンじゃなくて、もっと美味しいご飯が食べたい・・・となる。

そんなわけで、いろいろと忙しい感じなので、またブログから遠ざかってしまったらすいません。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア。
合同会社井上研一事務所代表、株式会社ビビンコ代表取締役。
北九州市出身、横浜市在住。AIやIoTに強いITコーディネータとして活動。北九州市主催のビジネスコンテスト「北九州でIoT」に応募したアイディアが入選し、メンバーと株式会社ビビンコを創業。著書に「初めてのWatson」、「ワトソンで体感する人工知能」など。セミナーや研修講師での登壇多数。