42歳の抱負として、あたらしい会社のあり方を考えてみる

今日は私の42歳の誕生日で、一粒万倍日で天赦日なのだそうです。一粒万倍日で天赦日というのはめったにない強運日なのだそうです。ちなみに、スマートニュースの星占いでは私の双子座は1位でした。なんとおめでたい日なのですが、コロナ禍のご時世ですからこれといった大イベントがあるわけでもなく、比較的おとなしく過ごしています。

今日は仕事の予定は入れていません。やるべき仕事がないでもないのですが、今日くらいは少し先のことを考える日にしようと思っています。別の占いには「あなたの夢や目標を手帳の最初か一番最後のページに書き込めば、きっと叶う」なんてことも書いてありました。普段使っている手帳というのがないので、このブログに書くことにします。その占いには大それた夢でも遠慮していては叶わないとありました。天赦日だから何を書いても天は赦してくれるのでしょうから。

42歳というと、自分の親父の年齢を初めて意識したのがちょうど42歳だったような気がしていて、自分がとうとうその年齢になったのかと思うと感慨深くあります。男性の平均寿命は81.41歳なので(令和元年の簡易生命表・厚生労働省による)、42歳はちょうど真ん中。折り返し地点まで来たということです。

育てるフェーズ

2012年(このブログに置いてある最初の投稿が2012年7月)に独立してからそろそろ10年目に入ります。フリーランサー的な法人を8年ほどやって(そろそろ第3期が終わるビビンコは2社目)、雇われない、雇わないという仕事を続けてきました。会社を大きくしようという考えはないので、おそらく今後もそれは変わらないのでしょう。
東京と北九州のバランス、開発とコンサルティングのバランスといった仕事の中身は少しずつ変えていきたいとは思いますが、サイズ的にはこのまま続けて行ければ良いと思っています。もう少し時間の余裕が持てるようになるといいかな。

世代的には若者を育てるというフェーズでもあります。私のようにフリーランス的にやっていきたいという若者の声も聞こえてきます。私の考えでは、一度はある程度の規模の会社で仕事をする経験をした方が良いとは思っています。私自身がそれで一人前にさせてもらったので。ただ、未経験の人は新卒の一括採用での入社でないと難しいかもしれません。(それを変えていこうという企業も存在します。)
経験者であればまた採用動向も変わってくるので、その最初の経験くらいは私の会社でやってもらうという形はあるかも・・・とか、いずれ独立してもらって仲間としてやっていくのを前提に、しばらくの間は雇うという形も最近ちょっと考えているところです。

場をつくりたい

話は変わって(実は変わらないのだけど・・・)、こちらにUターンするときの家さがしで、居酒屋の居抜き物件というのがありました。2階建の戸建で1階が居酒屋(だいたいスケルトンにはなっていたようですが、作り付けのカウンターと小上がりは残っていた)、2階が住居という建物でした。築浅だったし、金額的にも手が届く範囲だったので、私はかなり真剣に考えたんですよね。でも、よくよく見ると2階の居住スペースが小さすぎるとか、今から考えると立地的にも厳しかったなとか、そういうこともあってその物件は諦めて、今の家を買って一部屋をオフィスとして使うという形になったのですが。

その居抜き物件で私がやりたかったのは、コワーキングスペース兼カフェのようなものでした。私がいつもそこで仕事をしていて、同じようなフリーランスとかの人にも時折使ってもらって、プログラミングスクールのようなものも開いて、街のITの駆け込み寺的な存在にもなって・・・、で、コーヒーくらいは出すというような場所を1階の居酒屋のスペースでできたらいいなと。
会社を大々的に大きくしていこうというのではなくて、何となくIT絡みで人が集まるような場を作って、それでちょっとだけビビンコという会社が大きくなれば良いかなみたいな。そんなことを考えていたのです。

改めて考えると、実はそれが私のやりたいことかも・・・と思ったりします。それが例えば駅前の商店街のシャッターを一つ開けるきっかけになったら、それも良いかもしれない。この間買ったばかりの家(ローンがたくさん残っている)をいつか3階建くらいには建て替えてワンフロアをそんなスペースにするとかもあるかもしれない。

書いてみると、今年中とかは無理だけど、5~10年くらいのうちには何とかなりそうな夢のような気がしてきました。
「本を書きたい」というのも20代くらいからの夢だったのが、30代のうちに叶ったんですよね。「家を買いたい」も40代の最初に叶った。だから、この夢も40代か遅くても50代の最初くらいには叶いそうな気がする。

あたらしい会社のあり方

会社を作ると、いつ人を雇うんだ?大きくなるんだ?どんなプロダクトを作っていつ投資を受けるんだ?など、ステレオタイプな会社像をもとにいろいろ聞かれたりするわけですが、その質問にいつも答えあぐねていた私がいました。だけど、こういう会社のあり方、社会とか地域への貢献の仕方もあるよね・・・という形を作ることが、これからの私の仕事なのかもしれない。そんな風に思います。

以上をもって、42歳の抱負に代えさせていただきます。また1年、よろしくお願いします。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。