“今後、Web 2.0のトレンドがウェブでのマーケティング手法やイントラネットのあり方にも大きな変化をもたらすと予言した。小川氏は、ブログベースの新しいイントラネット、「イントラネット2.0」の時代がやってくるだろうとも予測した。”
Web2.0ベースというか、Web2.0チックなイントラネット上の情報システムというのは、存在するのか?
イントラネット2.0というネーミングは、実に単純すぎるが、最近は○○2.0とかが流行りであるし、Web2.0関連だなということが分かるので、まぁ良い。イントラネット上の情報システム=B2Eの社内システムと捉えて良いだろう。
グループウェアと、個別業務システムのWebクライアントが思い浮かぶ。こうしたものが、そのままブログ化出来るとは、とても思えない。
この記事で言っているイントラネット2.0なるものは、単に社内のナレッジ共有システムを言っているのだろうか?
そうでないとすれば、イントラネット2.0を担う基盤技術がブログでは不十分なのは明らかだろう。ひょっとすると自分の考えているイントラネット2.0は、自己流理解に基づくものかも知れない。
この際、それでも良いとすると、以下のようなものが思いつく。
- ユーザ毎の業務に沿ってパーソナライズされた社内ポータルサイト。(Googleのパーソナライズドホームのようなもの)
- バラバラのコンテンツとして提供される、グループウェアの各機能や、業務システム。
- Ajaxをガンガンに使った、使いやすいインタフェース。
ティム・オライリーの論文で説明されている、Web2.0の特徴と見比べると、半分くらいしか満たしていないが…。
特に、「集合知の利用」あたりが、ダメだ。
もし、バラバラのコンテンツの1つとしてブログスタイルのナレッジ共有システムがあったとすれば、それで集合知を利用しているから(少なくとも、出来るようにしているから)、それでOKということになるのだろうか?Web2.0の技術的特徴だけを見て比較すれば、まぁ、そんなもんかなとも思える。
結局のところ、Ajaxを使ってて、Ajaxでのクライアント~サーバ間通信や、RSSなど、XMLベースでデータのやり取りをやっていれば、技術的にはWeb2.0だろうから。話が拡散してしまって、申し訳ない。
拡散ついでに、もう少し。(さらに申し訳ない。)Web2.0における技術的側面は、あくまで実現手段に過ぎない。
そうした手段を用いて、幅広いユーザに参加型のプラットフォーム(=データ+ロジック+オープンインタフェース)を提供することがWeb2.0の本質だと理解している。
結局のところ、「参加」というのが、どういう参加の仕方を指しているのかだと思う。「参加するユーザ」と「使ってるだけのユーザ(本質的なユーザ=Useする人だからUserだ。ただ、プラットフォームをUseする人は、参加するユーザなのかもしれない。)」の線引きは、きっとどこかで出来るのである。
そして、「参加」側に寄れば寄るほど、Web2.0っぽいと判断されるだろう。ただ、そうした線引きや、どれだけWeb2.0っぽいかを評価することに、何の意味があるかは、今ひとつ分からない。