技術書の電子書籍ストア総覧(2013年4月)

iPad miniで電子書籍を読むようになって、自炊よりも最初から電子書籍として売っているものを買うようになりました。どうしても仕方がない場合は自炊もするけどね。

私が読む本というのは、だいたい技術書かビジネス書なのですが、ここでは技術書を扱っている電子書籍ストアをまとめてみようと思います。

まずはKindleストアです。専用のKindle端末がなくても、アプリを入れればiOSでもAndroidでもOKです。
品揃えですが、「Python」で検索してみると327冊見つかりました。ただ英語の書籍が多く含まれるので「Python 日本語」としてみると9冊です。
KindleはKDP(Kindle Digital Publishing)といって、自作の電子書籍を販売できるので、その辺を含めると玉石混淆といえます。

オライリーは自前の電子書籍ストアを持っています。DRMフリーというのは魅力です。
「Python」で検索すると4冊みつかります。すべて日本語版のようです。

達人出版会は技術書専門で電子書籍の出版を手がけています。インプレスやアスキー・メディアワークスといった出版社から出ている書籍の電子化を行うほか、達人出版会が独自で出版している電子書籍もあります。
Pythonに関する書籍は、現時点では存在しないようです。

シナノブックにはコンピュータ関連の書籍が104冊ありました。
マイコミから出ている電子書籍は、こちらのサイトから購入できるようです。
「Python」で検索すると3冊見つかりましたが、ちょっと意図するものと違うような・・・。

インプレスのサイトから電子書籍が直販で購入できるようになっています。
ただ、電子書籍は発行年毎の一覧にしかなっていないので、検索性に劣ります。
とりあえずGoogleカスタム検索が付いていたので、「Python」と検索してみると2冊みつかりました。でも、どちらもPythonとの関連が微妙だし、そもそも紙の書籍しかでていなかったりということで、イマイチです。

技術評論社の電子書籍の直販サイトです。
「Python」で検索すると1冊みつかりました。こちらは日本語版だし、内容もドンピシャです。

オーム社の電子書籍の直販サイトです。ベータ版ということになっています。
購入した電子書籍(PDF)のフッタに、購入者のアカウントが印字されるようになっています。
Pythonに関する電子書籍はありませんでした。

と、いうところで、思いの外、見つからなかったなという印象があるのですが、どうでしょうか。
ちなみに、翔泳社は自社での直販は行わず、Kindleストアなどの大手電子書籍サイトでの販売に特化しているようです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。