技術マップと弊社の強み(はどこにある?)

今年から、弊社(アルティザンエッジ)のWebサイトに、下図のような技術マップの掲載を始めました。

これは、弊社のビジネス領域であるITシステムの企画から構築・運用の一連の業務について、その全体をマップとして描き、その中のどこに弊社の強みがあるのかを整理したものです。

6つのボックス

技術マップには、「経営とIT戦略・コーディネート」、「システム分析・設計」など、6つのボックスがあります。ボックスの漏れやダブりを防ぐため、独立行政法人情報処理推進機構の作成したIT共通知識体系(2005年版)、知識体系(BOK・2012年版)にある程度準拠させています。

2012年版のBOKとの紐付けは、下図のようになっています。

2012BOK

オブジェクト指向分析・設計技術を深化し、さらに上流へ

技術マップを見ると、強みがシステム分析・設計〜システム設計・実装の辺りに集中していることが分かります。

これは、私が長くオブジェクト指向分析・設計でのモノ作りを続けてきたことが上手くつながり、このような形になったのだろうと思います。
まだ私が2年目か3年目くらいの頃に、オブジェクト指向と出会い、活用する機会を作ってくれた当時の所属会社、上司に感謝するしかありません。

オブジェクト指向での分析・設計技術が、流行り物の技術で終わらず、十分に根付いたことによって、未だに価値があるということも幸運かもしれませんね。

弊社としては、オブジェクト指向分析・設計技術をベースとして、さらに上流、経営とIT戦略をコーディネートする部分での実力を今以上に付けていきたいと考えています。(業務で言えば、受発注管理〜売上計上のあたりと、CRMですかね。)

また、最近はクラウドやスマートデバイス向けといった新しい分野の開発が増えています。そうすると、新しいが故に実装技術そのものに四苦八苦したり、さらに新しい技術が生まれたりして、業界全体として設計よりも実装に注目が集まることが多いように思います。
ただ、弊社としてはその中でも分析・設計のところを訴えていきたい。そんなことも考えています。

当ブログなどで、年末あたりからオブジェクト指向がどうのこうのという記事を書き始めたのは、こうした認識の故だったりします・・・。(ブログへのアクセス数で見れば、実装技術について書いた方が引きが良いのは明らかなんですけどね。)

ということで、今後も精進していきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。