東京オリンピックまであと4年

リオデジャネイロ・オリンピックがきのう、閉会式を迎えました。続いてパラリンピックが行われれますが、オリンピック旗はついに東京都に手渡されたのであります。

私はそれほど多くの競技を中継で見たわけではありませんが、重量挙げの三宅宏実選手の銅メダル、400mリレーの日本チームの銀メダルは中継をリアルタイムで見ていたので、特に感動しました。
前回大会で久しぶりにメダルを獲得した女子バレーボールは、なんとか決勝トーナメントには進出したものの、2大会連続のメダルには遠く及ばなかったのは残念でした。

閉会式では、オリンピック旗を手渡すフラッグハンドオーバーセレモニーと、次回開催の東京によるショーも行われました。小池百合子東京都知事の和服は日本文化を示すものになったと思います。君が代の斉唱とともに、日の丸の旗が揚がり、それと同時に競技場のトラックにも日の丸が現れる様子はなかなか感動的でした。

そして、このショーの主役になったといえるのは安倍晋三首相でしょう。次代のオリンピアンやレジェンドとともにキャプテン翼、パックマン、ハローキティが現れ、ドラえもんが四次元ポケットから取り出した土管にマリオが入っていく・・・。伏線はありました。東京都心部の映像に続いて現れた国会議事堂と安倍首相。目をやった腕時計がOMEGAっぽかったのはちょっと残念(そこも日本製で行くべきでしょう!でも、OMEGAはオリンピックのオフィシャルタイムキーパーだから仕方ないのか・・・)でしたが、この映像の中に安倍さん?と思ったわけですね。
で、土管は地球を掘り進み、地球の真裏にある東京からリオにやってきた!という、漫画風の演出。そして現れたマリオは安倍首相であった。

実は、私は先に安倍首相がマリオに扮して閉会式に現れたというのは先にニュースサイトで知っていて、その後でNHKのYouTube動画を見たのです。だから、それは知っていたわけで、安倍首相の扮装ぶりを期待していたのですが、ま、思ったほどでもなかったよね。やるなら、もうちょっとしっかりコスプレすべきだ!
ついでにいえば、小池東京都知事もピーチ姫とかのコスプレをすれば、和服からの早着替えもショーの一つとして・・・とか、いらぬ妄想がわき上がるのでこの辺にして。

ところで、2013年9月に東京開催が決まったとき、私はこんなことを書いたのでした。

そのように思うのは、この招致活動に対して、私が期待していたことがあったからでもあります。この招致が成功したら、私は2020年までは東京で暮らそうという思いです。それは、今年、会社として立ち上げたアルティザンエッジを東京で7年後も続けていようということでもあります。
そして、願わくば7年後には、アルティザンエッジが2020年の東京オリンピック・パラリンピックに何でも良いから関わっていたい。そういう思いです。それは、アルティザンエッジが日本の躍動の一員となっていれば、不可能なことではないのではないか・・・。

私がアルティザンエッジという会社を立ち上げて2か月後に東京開催が決まったので、何か運命のようなものを感じて、このようなことを書きました。

それから約3年。まだ東京には暮らしていますし、会社も存続しています。
ただ、まだ会社は私1人だけで「日本の躍動の一員」になれる可能性はどうなのか?
たしかに、1人会社として、および私個人としては、いろいろとチャレンジさせていただいておりますが、このままあと4年を過ごして良いのか?

閉会式のショーでは、安倍マリオの登場に続いて、中田ヤスタカや椎名林檎の演出したパフォーマンスが行われました。音楽と光、そしてAR(拡張現実)のショー。招致の際のプロモーション映像にもフェンシングにARを重ね合わせたシーンがありました。もちろん、ARだけがテクノロジーというわけではなく、2020年の大会はテクノロジーがさらに活用された大会になるでしょう。

私も、私の会社も、ICTでここまで生きてきました。学校での体育は水泳のあるとき以外は「もうすこし」だった私ですが、テクノロジーで東京オリンピックに貢献できるなら、それほど嬉しいことはありません。
あと半年もすれば、7年の折り返し地点に到達します。その頃までには、残る3年半を会社として個人としてどう過ごせば、3年前に立てた目標を達成できるのか、考えてみたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。