今日の日経に、ソーシャルビジネスに関する特集記事が出ていました。
新しいビジネスのあり方として、ソーシャルビジネスが注目されています。同友館が発行する雑誌「企業診断」の最新号でも、ソーシャルビジネスが特集されていました。
ソーシャルビジネスは、発展途上国の貧困を改善するとか、地球規模での環境問題を扱うといった、そういう大きなことでなくても、身の回りの社会問題もその対象となります。少し自分の周辺に目を向けて、何か困っている人がいたら、それを助ける。同じことで困っている人が多いようなら、それがソーシャルビジネスの種になるのではないでしょうか。
文化欄には、坂本龍一さんのインタビュー記事が出ています。
現在の音楽のあり方はせいぜいこの百年間の話。録音して大量複製するのが音楽ビジネスの基礎になってきたが、これは特殊なことだったのではないか。それ以前はすべてライブ、生演奏だった。
この言葉に目から鱗が落ちました。パッケージングされた音楽を買う。当たり前のことのように感じていますが、実は当たり前ではないのかもしれません。
今はインターネット上で無料で聴けて、ダウンロードできる音楽がたくさんある。音楽はタダという考えが広まる中で、人は音楽を作る情熱を持ち続けられるのかを考えている。
マイクロファイナンスを行うグラミン銀行を創設しノーベル編和庄を受賞した経済学者、ムハマド・ユヌス氏は、「我々は小さいころから『お金もうけではないビジネス』を考えられずに育っただけ」と言います。お金というのはとても大切なもので、それはこれからも変わらないと思います。しかし、お金とは少し違う世界も、少しずつ出来ていくのが21世紀なのかもしれません。