携帯電話はリサイクル?それとも買取に出す?

経済産業省が携帯電話端末のリサイクルを促すキャンペーンを、6月3日~7月7日にかけて実施すると発表しました。東京都や神奈川県の一部地域で回収拠点を設け、広報イベントも開催するとのこと。

携帯リサイクルそのものは悪いことではありませんが、実は最近の携帯には資産価値があるということを見逃してはいけません。以前は端末料金を月々の電話料金で回収するというモデルだったため、端末そのものの換金価値はほとんどありませんでした。しかし、現在は端末料金と電話料金は別となっており、月々の電話料金に加算されるローンで買うものになっています。そのため、中古でも買うという消費者が現れ、その仲介をする業者もいて、換金価値のあるものになったのです。

電話契約の入っていない端末を白ロムとして、オークションなどで取引する事例は以前からありましたが、最近はその動きが盛んになっていて、携帯電話端末の中古市場が成立しつつあるように見えます。秋葉原に端末の買取店が登場しているようですし、PC関連品の買取の老舗である「じゃんぱら」も乗り出しています。

比較的新しい端末であれば、リサイクルに出す前に、買取に出すことを考えた方が良さそうです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。