2025年、東京~名古屋は40分

JR東海がリニア中央新幹線の営業運転を、2025年に開始することを目指すと発表しました。
東京~大阪1時間が目標ですが、まずは名古屋まで。40分といったら、これは大変なことです。通勤なんて余裕で出来ちゃう。
夢のリニアがついに実現するか…。

以前に読んだ、鉄道アナリストの川島令三氏の本(新線計画シリーズ)で、中央新幹線が出来たら橋本(神奈川県相模原市)に駅が出来るという話がありました。橋本というと、私の最寄り路線である京王相模原線の終着駅。今の新幹線よりもはるかに便利。それまで、ここに住んでいるかは怪しいところですけど。

10兆円近い投資額を、どう調達するか。最も大きなその問題がクリアされていない中での発表なので、2025年という目標年次も、今後大きくずれ込んで行きそうな予感。それでも、いずれ実現させないと、鉄道の未来はないかもしれませんから、なんとかして欲しいところです。

東京から名古屋に40分で行ける時代には、IT技術がさらに進んで、行く必要がなくなっていた…というオチがありそうなのが怖いですな。
その頃には、「その場所に行くことが目的」の人しか移動しなくなったりして(何かの目的のために「その場所に行くという手段」は必要ない)、鉄道などは、逆にゆっくり行くことに意義を見出しているのかも知れませんな。東京~大阪間の寝台急行「銀河」がプレミアチケット化してたりして…。SFじみた話ですけど。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。