転職が決まりました

Twitterでは、いろいろつぶやいていましたが、転職が決まりました。
去年の12月に転職しようかと考え始めて、契約社員であった私は次の契約を最後に、それ以上の延長はしないと宣言しました。その時点で、少し紆余曲折があったものの、契約は3月末までということになり、その間に仕事を続けつつ、転職先を決めなければならないという状況になりました。

一昨年から去年にかけても似たような感じで、結局転職はせず、契約を延長したので、今回も同じになるかなという思いも少しはありました。当時の(一昨日まで続けた)仕事が嫌というわけではないし、人にも恵まれていました。ただ、去年で30歳になって、契約社員であるという立場が気になっていました。
会社という組織がバックにないと、SEの仕事をある程度以上の年齢で続けるのは難しいと思います。SEの仕事はプロジェクトで、集団でやる仕事です。社外からプロジェクトに一人で入っていくのは、35歳を超えてくると難しいように思います。料金面然り、プロジェクトメンバーの年齢構成然り。
SE業務そのものが40歳では出来ないか?というと、決してそんなことはないでしょう。しかし、今まで私が経験したプロジェクトのメンバーを見ると、少数派であることは間違いありません。少子高齢化する社会環境を見ると、メンバーで居続ける必要性もありそうで、今後は40代後半~50代のSEも多くなるかもしれない。逆に、オフショアが進展したり、海外から日本にやってくるエンジニアが増えれば、国籍は違っても年齢についても今と変わらないかもしれない。
年齢以外にも、クラウド・コンピューティングが進んで今のようにオーダーメイドでシステムを作ることは減るだろうといった、問題もあります。それは業界全体が抱える問題です。こうした問題には、個人で立ち向かうよりも、組織で考えた方が良いと考えました。
個人的にも、自分が30代になって、やっぱりリーダーとかやりたいと思うようになりました。(正社員時代はずっとやってたのですが、当時は若すぎたように思います。)それと、ここ数年「SE以外の仕事をしたい」と気持ちをふらふらさせていたのですが、結局SE以外の仕事はほとんどやっていません。だから、そろそろ観念して「俺はSEなんだ」と一意専心できる環境に身を置きたいと思うようになりました。
結局、応募した会社は4社。すぐに内定を出してくれたベンチャーの1社(辞退)もありましたが、いろいろ選考が長引いて、転職を決めた会社は応募から内定まで2ヶ月かかりました。内定の連絡は今週の月曜日。現職の契約が切れるギリギリのタイミングでした。入社日の調整もこれからで、1ヶ月弱の期間は無職です。ちょうど良い気分転換と、次の会社への準備・充電期間です。(だから、こんな時間にブログを書いているわけで。)
次の仕事もSEです。世界的なコンサルティング会社のSI部門という位置づけの会社なので、エンジニアマインドで個性を発揮しなければ(コンサルティングは本業の人が山ほどいるわけで)、私の居場所はないでしょう。自分の生涯の仕事はエンジニアなのだと腹を決めるには、ぴったりの環境だと感じています。だから、立場としてはリーダーやマネジャーを目指していきますが、あくまで根底にあるのはエンジニアマインド。今まで10年続けてきたSEの仕事を、さらに深化させていくような仕事をしたいと思うのです。
20代がいろいろ経験する時代なら、30代は「自分の仕事」というものを極めていく時代と捉えています。ギリギリ、30歳ジャストでの転職が出来ました。なんとかスタートラインに立てたのは、幸せなことだと感じています。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。