「フォーカル・ポイント」を再読

次の会社への充電期間の一環として「フォーカル・ポイント」を再読した。

以前、このブログでは電車で読める7つの習慣「フォーカル・ポイント」という記事を書いて紹介したのだが、自分の頭を整理する意味で、もう一回まとめておこうと思う。前に記事を書いた時とは自分自身の状況が違っているので、重要だと思うポイントも少し違っていた。

成果の80%を出す、上位20%の仕事に集中する

多くの成果を出すために、多くの時間をかけなければならない時代は終わった。成果の80%を出している、上位20%の仕事は何かを分析する。まず全体像を見ること。効率を高めるために、自分の行動への意識を高めよう。

効率を高めるSLAMは、以下のとおり。

  • S シンプルにする
    • 目標達成に役立たないなら、やめる
  • L レバレッジをかける
    • 他人の力を使う、人脈・信頼関係をつくる
  • A アクセルを踏む
    • スピードを意識する
  • M マルチ化する
    • チームを作る、管理能力を養う
    • 管理能力が長期の成功を約束する

明確な目標を立て、目標達成のために行動を組み立てる

自分の人生は、自分が責任を持たなければならない。自分の考え方と言動を変えよう。リーダーとは理想の未来を見ることが出来る人であり、それを実現するために働く人だ。

自分の仕事の専門分野で上位10%の人間になることを決意しよう。それを実現するために、行列に並ぼう。そして、行列に並び続けよう。気まぐれな行動は厳禁だ。専門分野の本を毎日最低1時間読むようにしよう。

行動は以下のように組み立てる。

  1. 自分の価値観を探り出す
  2. 数年後のビジョンを作る
  3. 具体的なゴールを設定する
  4. ゴールに到達するために必要な知識、スキルを洗い出す
  5. 身につけるべき習慣を洗い出す
  6. 日課を決める
  7. 具体的な行動を決める

ここで決めた行動が、目標達成のためのフォーカル・ポイント(焦点)だ。

人生の7分野でバランスをとる

  • 仕事
  • 家庭生活
  • 資産
  • 健康と体力
  • 個人的成長
  • 社会や地域
  • 精神的成長、心の平穏

人間関係を重視しよう。プライベートな生活において、有形なゴールと無形なゴールを設定する。

まず、経済的に自立しなければならない。倹約と定期的な投資を続けよう。90日以上、10~20%の支出削減を続けよう。収入の1%でも貯蓄に回そう。

90歳まで生きると決意しよう。標準体重にダイエットし、維持しよう。

外の世界で多くのことを達成するのは、自分の内面を磨かなければならない。

まとめ

さて、ここまでざっとまとめてみたが、自分のこれからに当てはめるとどうだろうか。

転職しても続けることになったからには、おそらく一生の仕事になるであろうシステムエンジニアという仕事。知識労働者であることは間違いないが、労働集約産業でもある。コンサルタントも同じだ。「金持ち父さん」風に言えば、仕組みを作って儲ける仕事が良い仕事だが、私の仕事は顧客企業が考えた仕組みを実現するためのシステムを作るサービス業だ。

銀の弾丸はない。しかし、個人のスキルが生産性に大きく影響する仕事ではある。そして、チームを上手く作って率いることが出来れば、生産性は飛躍的に改善する可能性がある。成果の80%を決める20%の仕事は、下流工程より上流工程、個人よりチームビルディングにあると思われる。こうした分野で、専門書を1日最低1時間読むようにしよう。行列に並び続ければ、上位10%のシステムエンジニアになることは可能だと思う。

目標の設定。仕事に関しては、「35歳までにマネジャーになる」ことを設定しようと思う。これは明確な目標だし、達成すれば年収もアップする。フォーカル・ポイントには、年収や収入増加率はわかりやすい達成基準だとある。

人生の7分野のうち、仕事についてはこれで良いだろう。残る6分野についても、これから考えていこうと思う。(ダイエットと貯蓄は考えるまでもなく・・・だが。)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。