feedlyでRSSリーダーというジャンルを見直した

昨日、渋谷にあるコワーキングスペースLightningspot(私も契約しています)であったイベント「ブロガーズポテトナイト」に参加してきました。

もともとは、ブログを書きながらポテトを食べ、少し情報交換するくらいかな?と思って参加したのですが、ふたを開けてみるとブログを書くのはそっちのけで、ポテトを食べて話す会になっていました。まぁ、いいんですけど。私もその一味でしたし。

で、その情報交換の中で、しゅうまいの256倍ブログ neophilia++のしゅうまいさんから教えてもらったのがfeedlyでした。

いや、知っていたのですよ。feedly自体は。でも、使ってなかった。試してもなかった。
そこで聞いてみると、Googleのアカウントがあればすぐに使えて、Googleリーダーと同期(インポートじゃなくて)できるらしいし、もちろんGoogleリーダーが終わっても続くし、iPhoneやiPadようのアプリもある(AndroidやKindleにも対応しています)。それに、見せ方も良いという話だし・・・。

ということで、その場で試してみたら驚いた!

ぶっちゃけ、RSSリーダーは枯れたと思ってた

Googleリーダーはずっと使ってました。本当にずっと。livedoorリーダーに流れることもなく。
iPhoneやiPad、MacでもReederというアプリを使って同期させながら。

でも、実は最近、使っていなかったのです。GoogleリーダーとかReederをというわけではなく、RSSリーダーというものを。せいぜいFlipboardくらいかな。でも、あれは使うという感じじゃなくて、かっこよくデザインされたものを眺める感じ。

というのは、TwitterやFacebookのタイムラインを眺めていれば抑えておくべきブログ界隈のトレンドは分かったし。敢えて、Googleリーダーを見ようとは思わなかったのですね。
もちろん、RSSという技術が廃れたとは思っていません。RSSは極めてシンプルだけど大変に優れた技術で、人間の書く文章をコンピューティング可能な状態まで持ってきてくれました。RSSがないと実現出来ないアプリとかサービスって、それこそ山のようにあります。だから、今後もRSSは使い続けられ、インフラになっていくであろうと。

さらに言うと、トレンド的なものは先に書いたようにSNSのタイムラインで良さそうで、トレンドとかではなくて定点観測的にずっと追いかけていたいブログだけ見られるモノがあれば良いのではないかと。
それで、私の場合はハロプロメンバーのブログだったりしたので(・・・)、Hello! AppsというiPhoneアプリを作って公開してみたりしました。これも言ってしまえば単なるRSSリーダーなんです。ただ、フィードの登録はハロプロメンバーのブログを網羅した形でされていて、時折メンテナンスされる。Hello! Appsは見せ方そのものという点で、質素なリストと記事をその構造のまま見せているだけで、工夫がないのですが、まぁ、そういうコンセプトなわけですよ。

Helloapps

そんな風に思っていたので、RSSリーダーというジャンルはあんまり面白くないというか、枯れちゃったな・・・と、思っていました。

feedlyを使ってみてRSSリーダーは枯れてないと感じた!

前置きが長くなりました。feedlyを早速使ってみましょう。
まずは、http://www.feedly.com にアクセス。

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最初はこんな画面が現れます。これは、Googleリーダーとは違うなと思いますね。 あれ?もしかして、Googleリーダーってダサかった・・・?

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私が何を見ているのかバレバレですが、それを気にせずに進めますよ!
メニューを開くと、ちょうどGoogleリーダーの左側にあるフィードのリストが表示されます。
ブラウザの横幅を広くすると、このメニューは常時表示されます。 どうやら、横幅が1024pxくらいまでだとこのスクリーンショットのような表示で、それよりも横幅が広くなるとメニューが常時表示になります。つまり、iPadよりも大きいかどうかということです。

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こんな風に見せてくれます

Google Readerと同じタイトルだけが表示された一覧です。

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Magazine Viewでは日付ごとにまとめて見せてくれます。

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次はCards View。

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最後はFull Article。この見せ方だと、ブログ自体を見に行かなくても良いのではないか?

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便利なSave For Laterと、ブロガーには怖くなる謎の数字

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どのビューにもあるのですが、ブックマークのようなアイコン。これをクリックすると記事がSaved For Laterとしてマークされます。要は「後で読む」なのですが、当然のようにiPhoneアプリにも同期されているので、PCでざっとチェックして電車の中でiPhoneで読むとか、逆にiPhoneでマークした記事を後でPCでじっくり読むといったことが出来ます。
まぁ、こんなことは今までのGoogleリーダーとReaderの組合せでも出来ていたのですが、その場合はさらにInstapaperのような後で読む系サービスも使うことが必要でした。でも、feedlyだとfeedly単体ですべて出来てしまうのですね。これは便利。

そして、謎の数字。ビューによってはハートマークと一緒に表示されるのですが、これはFacebookの「いいね!」とGoogle+の「+1」の合計です。
これ、ブロガーが自分のブログのフィードを見るとちょっと怖い。自分の書いたことへの評価が一目で分かっちゃう。この数値は、feedlyのToday画面(最初に表示される画面)の表示に活かされています。つまり、いいね!や+1が多いほど(+feedlyでの自分のブログの購読者が多いほど)、さらに記事への注目が集まるという構図が出来上がります。

まとめ

ということで、まだ使い始めて1日なのですが、feedlyは魅力的なサービスで、RSSリーダーというジャンルへの私の評価を一新させてくれました。
逆に、Googleリーダーがあまりに良く出来ていて、でもしばらく進化をしていなくて、RSSリーダーへの視点が凝り固まってしまっていたのだと思います。

Googleリーダーが終わると発表されたときは、困ったなぁ、もうRSSリーダーというジャンルは終わったのかなぁと思ったのですが、そんなことはありませんでした。
Googleリーダーが終わったおかげで、RSSリーダーというジャンルはさらに先に進めるのかもしれない。そう思うと、Googleリーダーよ、今までありがとう!でも、終わってくれたこともありがとう!なのかもしれませんな。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。