Firefox OS搭載!ZTE Openを試してみる!

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世の中の最先端からは半年遅れくらいな気がしますが、Firefox OS搭載の初の商用機であるZTE Openを買ってみました。

もちろん、日本では売っていないので、eBayで。香港から送られてきました。
もともと途上国向けの機種だけに、価格は$69.99。送料を含めても1万円しないくらいです。

ZTE Openには、対応する周波数によって3つのモデルが準備されています。

  • 北米モデル 3G UMTS 850/1900MHz
  • アジア・オーストラリアモデル 3G UMTS 850/1900/2100MHz
  • EUモデル 3G UMTS 900/2100MHz

2GはすべてのモデルでGSM 850/900/1800/1900MHzに対応しています。

ちなみに、日本で使うならば2100MHzに対応しているアジア・オーストラリアモデルかEUモデルが良いのですが、そもそもこの機種は技適マークを取っていないので、日本では電波を発することが出来ません。(無線LANもNG)

じゃあ、そんなもの、何のために買ったのだ?と言われそうですが、一言で言えば、遊びです。実験です。Firefox OSが動いている実機を触ってみたかった。それだけです。あぁ、一言になっていない・・・。

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同梱品はシンプル。充電用のアダプタとUSBケーブル、それからイヤホン。ZTE Openはラジオ機能を持っているので、イヤホンはアンテナにもなります。

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サイズはかなり小さめ。横に置いてあるのも小さめのWILLCOM WX04SHですが、それよりも一回り小さいです。

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裏面のカバーを外すとこんな感じ。かなりチープなカバーですが、手触りは悪くありません。
バッテリーを外すと、microSDカードスロットと、標準サイズのSIMスロットがあります。

動きはかなりもっさりしています。他のサイトでは出始めの頃のAndroidくらいというレビューも出ていますが、キャリアから出た日本初のAndroid搭載機であるHT-03Aを使っていた私からすると、それよりももっとダメです。

OSを最新バージョンに入れ替えたりしたら、少しは良くなりそうな気もしますが、少なくとも買ってすぐの状態では、厳しいです。(まぁ、実用のために買ったわけじゃないから、良いのですが・・・。)

Firefox OS搭載機は今年にもauから出ると言われていますが、どういう形で出るんですかね?
ドコモのTizen搭載機のように、発売間近になって中止ということにならないのでしょうか。iOSとAndroidで市場が寡占されている状態ですので、日本で敢えてFirefox OSを売り込もうとする魅力はどこにあるのか。

開発者(特にHTML5でアプリを作っている)としては、HTML5ですべてが(OSのホーム画面すら)出来ているというだけで垂涎の一品ですが、その魅力を消費者に伝えるためにはどういうアプリ、サービスを提供すれば良いのか。難しいところですね。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。