ビックカメラのみおふぉん、BIC SIMを使ってみる

BIC SIMを使い始めることにしましたよ、という記事を書いてからしばらく経過してしまいました。私と母の二人は無事、BIC SIMにMNPして、私は2か月くらい、母も1か月くらい使っています。

BIC SIMへのMNPは時間がかかるがスムース

ドコモやau、ソフトバンクといった通常のキャリア(携帯電話会社)と契約する場合、MNPも含めて、お店に行けばその場でやってくれます。
窓口で手続きをして、30分もすれば、契約済みのSIMが入った端末を受け取ることができます。

でも、BIC SIMなどのMVNOの場合は、基本的にはそういうわけにはいきません。

ビックカメラ有楽町店ではSIMの当日受け取りが可能に!

6月19日からビックカメラ有楽町店に「BIC SIMカウンター powered by IIJ」が開設されています。
ここで手続きした場合は、その場でSIMカードを受け取ることが可能です。

ビックカメラ店頭でスターターキットを購入

Bicsim voice

ビックカメラの通販サイトで購入しても良いし、ビックカメラの店頭で購入することも出来ます。
いずれの方法で入手しても、音声通話が出来るタイプのプランでは、スターターキットにSIMは入っていません。

ネットでMNPの申し込み

Iijmio order

BIC SIMを購入しても、実際の開通の手続はIIJmioのサイトから行います。
MNPする場合は、前もって現在の携帯電話会社からMNP予約番号を入手しておきます。
ちなみに、MNP予約番号を取得する際に「MNPでの移行先は・・・?」と質問されることがあります(あくまで、アンケートとして)。「MVNOの・・・」とか言ったら、相手は「???」という感じになることがありますが、そこは適当に受け流ししましょう。

本人確認書類の提出

音声通話プランでは本人確認書類の提出が必要となります。
IIJmioのサイトでの手続が終わると、すぐにIIJmioからメールが2通届きます。
1つは「please confirm your mioID」というがmioID発行に関するメール。もう1つが「本人確認書類画像のご提出について」というメールです。

本人確認書類は、運転免許証、日本国パスポート、健康保険証、住民基本台帳カードなどで、詳細はIIJmioのサイトを参照ください。

画像は別にスキャナとかで取り込まなくても、スマホで撮った写真でもOKのようです。
専用サイトから画像をアップロードすると「本人確認書類画像受付完了のご連絡」というメールが届きます。

だいたい1営業日くらいで「本人確認完了のご連絡」というメールが届きます。

現在使用しているSIMの停止(MNP元キャリアとぼ契約終了)

また1営業日くらいすると、「MNP転入による電話番号停止予定のお知らせ」というメールが届きます。このメールが届くと、数時間後には現在使用しているSIMは「圏外」になります。

BIC SIMが届く

さらに1営業日くらいで、BIC SIMがクロネコヤマトの宅急便(時間指定なし)で届きます。前もってメールで荷物の伝票番号が届くので、追跡することも出来ます。
音声通話プランの場合は受取時に本人確認が必要なので、転送(コンビニ受け取りなど)が出来ません。

ここまでにかかる日数ですが、私の場合の実績値では・・・

申込(4/29)→本人確認完了(4/30)→旧SIM停止(5/1)→新SIM到着(5/2)
申込(5/27)→本人確認完了(5/28)→旧SIM停止(5/29)→新SIM到着(5/30)

という感じで、結構迅速です。

使用する端末の設定

使用する端末(スマホ等)にSIMを入れて、APNの設定をします。
APNの設定情報は届いたパッケージに記入されているので、それを使います。

まとめ

結構、大変ですね。
私の母のように、SIMって何?という人だと、この作業を進めるのは無理だと思います。たぶん、そういう発想にも至らないでしょう。
だから、イオンがNexus4とのセットで販売したり(端末の設定をイオン側でやる)、ビックカメラのように窓口を設ける検討が必要なのですね。

さらに、イオンがターゲットにしている(と、思われる)スマホデビューしたいシニア層には、画面の文字を大きくしたり、機能を絞った分かりやすいメニューアプリを入れるといった、端末のらくらくフォン化のような作業も必要だと思うのです。

そういうことをサポートしてあげるサービス(さらに、電話での質問対応や、かけつけサポートといった、アフターサービス付き)をやる業者とかが現れると、意外と流行るかもなぁと思ったりします。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。