MacBook 12インチを使い始めて2週間経ったのでレビュー

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新しいMacBook 12インチ(Retinaディスプレイ)を使い始めて、2週間が経過しました。
この2週間、普段の仕事(エンジニアリングワークや、プレゼン資料の作成等)でも使うし、こうやってブログも書くし、時にはPhotoshopやIllustratorを使ってロゴを作ったりすることもある。
で、その感想を書いてみようと思います。実際、MacBook 12インチは買いだったのか?

見た目の素晴らしさは尋常じゃない

いやもう素晴らしいのですよ。
まずもって薄いし、軽い。フットプリントは今まで使っていたMacBook Air 11インチよりは少しだけ大きいのだけど、同じボディバッグにふつうに収まります。
色はスペースグレーを選んだので、精悍さが漂います。これも素晴らしい。

で、開いてみると、ディスプレイのフレームの狭さが素敵です。しかも、フレームが黒なので引き締まって見える。
キーボードも横幅いっぱいに配置されていて、これもカッコ良い。
MacBook Airも惚れ惚れするほどカッコ良いと思っていたのですが、MacBook 12インチに慣れた後だと、なんだあのフレームのデカさ、ディスプレイの小ささ、キーボードも周囲の銀色が目立って、スペースの無駄遣いじゃない?と思ってしまう。慣れというのは怖いものですね。

Retinaディスプレイの美しさは申し分ない

Retinaディスプレイ自体は、iPhoneやiPadで見慣れているので、いまさら驚きはないのですが、やはりPCのディスプレイとしてこれに慣れてしまうと、もう元には戻れないだろうなと思ってしまう。

MacBook Airのディスプレイが粗いというは、MacBookのRetinaディスプレイを見る前から感じていたことではありますが、まぁ、この程度で充分だよなと思っていたのも事実。でも、もう、その立場には戻れないです。

MacBook Air 11インチよりちょっと広いデスクトップ

ディスプレイの解像度は、デフォルトでは1280×800に設定されています。(もちろん、Retinaディスプレイなので物理的な解像度は圧倒的に高いのですが、それでは表示が小さくなりすぎて見づらいので拡大表示されているわけです。)
これだと、MacBook Air 11インチの縦は長いけど、横は短いという表示でガッカリ。

環境設定で「スペースを拡大」を選ぶと、1440×900になるんですね。これで、MacBook Air 11インチよりも広いデスクトップになります。でも、まぁ、1366×768から変わっただけなので、使い勝手としては少し便利になったかなという程度かもしれない。少なくとも、圧倒的に広くなって、圧倒的に便利になったなーという感じではないです。

Chromeをいつも全画面表示で使っていたのが、そうでなくても良くなった。その程度の便利さです。

キーボードは普通に慣れる。というか、もう、これが良い!

買う前は凄く気にしていた、キーストロークの浅いキーボードですが、これは慣れました。
慣れたというより、MacBook 12インチのキーボードに慣れた後に、他のキーストロークの深い(といってもノートPC程度なので大して深くない)を使うと、あれ、こんなに押し込んでたっけ?という印象になります。

キーストロークが浅いので打鍵音が小さくなるという話もありますが、私の場合はそうでもないかもしれない。
キートップを押すというより、キーの底の部分を叩いているような感覚でタッチタイプしているので、そのためかもしれません。
もちろん、以前よりもうるさくなったということもないとは思いますがね。

512GBのSSDは快適だ!

これはMacBook 12インチだからという利点ではありませんが、店頭販売モデルのバリエーションが256GBか512GBの選択になったので(MacBook Airでは128GBか256GBで、512GBは特注のみ)、512GBモデルが買いやすくなったというのはありますね。

今までは256GBモデルを使っていたのですが、それでもVirtualBoxを使ってゲストOSをいくつか入れていたりすると、結構あっぷあっぷしてました。でも、512GBあれば、かなり安心です。

しかも、MacBook 12インチは、256GBモデルと512GBモデルでCPUの性能が違うので、それを考えても512GBモデルを選んでおいて良かったのかもしれません。

サクサク感はそこそこ

CPUの話が出たついでにサクサク感ですが、まぁ、問題はありません。
MacBook AirのようにCore iシリーズではなく、タブレット向けにも使われるCore Mシリーズが搭載されているので、もともとハイパフォーマンスマシンではないのです。
だから、新しいPCを買って、サクサク感倍増!みたいな感動はありません。一切、ありません。

でも、メモリが8GBありますし、当然SSDですし、動作のもたつきを感じることはあまりありません。
というか、Core i5を搭載したHDDモデルのiMacを使っていたときの方が、イライラが強かったのは事実。
若干もたつきを感じるとすれば、デスクトップを複数開いたり、アプリを全画面で使っている時に、画面の切替をやるときくらいかな。

最初にも書きましたが、これでVirtualBoxで動作させたLinuxを使った開発仕事もやっていますし、WindowsもXP / 7 / 10と動かして使っています。(もちろん、動かしているのは1つずつですけど。)
PhotoshopとIllustratorは、両方同時に動かして使っています。それでも大丈夫。(画像処理については、一眼レフで撮ったような高解像度の写真のフォトレタッチとかはやっていないので、その辺は不明。)

次期MacOSのEl Capitanでは、OS自体の動作がYosemiteより軽くなるという話もあるので、そうなればサクサク感は増すのではないかと思います。
特に、グラフィックのコアテクノロジ「Metal for Mac」が搭載されることもあり、画面の切り替えについても改善されるのではないかと期待しています。

マルチポートアダプタは2〜3個欲しくなる

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キーボードと同じく買う前に気にしていたUSBポートの件。USB-Cしかなくて、しかも1つしか付いていないという件。
これは、まぁ、やっぱり不便といえば不便ですね。
Apple純正のマルチポートアダプタを使えば、充電用のUSB-Cと、VGAまたはHDMI、周辺機器用のUSB type Aが同時に使えるようになるので、これさえ持っていれば基本的に困ることはありません。

なので、2〜3個は持っておきたいなとは思います。でも、高いんだよな。1個1万円くらいする。
いま、VGAタイプのマルチポートアダプタを持っているので、もう1つ買い足すのがHDMIタイプなら、少しは抵抗感が和らぐかな。

というより、せっかく標準規格のUSB-C(USB type C)なので、サードパーティから安いアダプタが出ることを期待しています。

バッテリーのもちは、MacBook Airより少し悪い気がする

公式には、MacBook Air 11インチと同様に9時間程度もつことになっているバッテリーですが、実際は5〜6時間かなという印象です。
まぁ、MacBook Airも9時間はもたなかったのですが、MacBook 12インチよりは少しもったような気がするんですよね。

とはいえ、出先でちょこちょこ使うのであれば、1日は大丈夫なことは間違いありません。

いざというときに汎用のUSB充電器が使える安心感

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CPUにCore Mを使っていることもあって、消費電力が非常に小さいMacBook 12インチ。
バッテリーの充電に必要な電流も小さくて済むようです。

例えば、iPad用のACアダプタが出力する2.1A程度の電流があれば、少なくとも給電は(場合によっては充電も)可能です。iPadの高速充電ができる2.4Aなら、かなりのケースで充電になります。まぁ、充電速度は遅いですけどね。

なので、いざというときにiPad用のACアダプタを使ったり、iPadに対応したモバイルバッテリーを使うといったことも可能です。

その程度の電力で、このMacBookが動くというのが感動ものですね!

音はかなり良い。最大の衝撃だったかも

まったく期待していなかったのに、衝撃を受けたのはスピーカーの出来です。
これは良い。聞こえてくる音は、MacBook Airとは明らかに次元が違います。

もちろん、外付けのスピーカーにはかないませんが、作業時のBGMに音楽を流す程度なら、これで充分だと思います。少なくとも、そのために外付けスピーカーを買う必要はありません。

トラックパッドの使い心地は極めて普通

MacBook 12インチのトラックパッドは、今までのような機械的なものではなく、電気的な構造に変わっています。
おかげで、トラックパッドのどこをクリックしても、同じ押下感を得ることができるようになっています。
それは素晴らしいと思うのですが、もともと私はトラックパッドを押さない人なんですね。タップをクリックの代わりに設定しているので。
だから、新しいトラックパッドの使い心地は、いままで何も変わりません。

ただ、MacBookシリーズのトラックパッドの出来はもともと素晴らしいということは申し添えておきます。構造が変わっても、同じ使い心地であるということが素晴らしいのです。

MacBook 12インチは買いなのか?

これは正直難しいところだと思います。

Appleが言うように、これがノートPCの新しいスタンダードであると言われれば、たしかにそうかもしれません。
でも、これが万人に勧められるモデルかというと、今はまだそうではないと思うのですね。

デザインやRetinaディスプレイは申し分ないし、性能もまず問題にはならないでしょう。
キーボードは好みの問題です。今までにないタイプだから、好きになるかは分からないけれど、少なくとも慣れることはできると思う。

ただ、やはりUSB-Cが1つだけという、Appleのチャレンジをどう受けとめるかに尽きます。

それを万人に求めるのは酷というものです。

でも、USB-Cは標準規格です。これから、対応する製品が色々と出てくるに違いないのです。
現時点での唯一と言って良い課題はそこなのだから、対応する製品さえ出てくれば、大丈夫なはずなのです。(それでも、電源供給を兼ねてたった1つというのは気になるかもしれません。)

それを期待しつつ、現時点の不便を乗り越えられるという人であれば、やはり美しく、充分に実用的であるMacBook 12インチは買いと言って良いでしょう。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア。株式会社ビビンコ代表取締役。コールセンターへのAI導入プロジェクトに参画したことをきっかけに、AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。株式会社ビビンコでは、IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。