さくらのIoT Platform βを試してみる(その2)+Grove Startar Kit for Arduino

前回の記事「さくらのIoT Platform βを試してみる(その1)」からしばらく日が空いてしまいましたが、続編です。

前回は、Arduinoにひととおりセットアップして、1から順にカウントアップした値をさくらのIoT Platformに送り続けるだけというところまで試しました。その後はセンサーだなという話で、いろいろやっていたのですが、ちょっと楽をすることにしました・・・。

Groveって何だ?

Arduinoにセンサーを付けてみようというと、ハンダごてを使う以外の方法では、ブレッドボードを使うのが一般的だと思います。

こういうやつですね。

これはこれで試していたのですが、もうちょっと楽な方法・・・ということで、秋葉原のマルツとかをぶらぶらしていたら、Groveというのをみつけました。

こんなやつ。緑の箱の方ですね。
その横に置いてあるのは、前回の記事で組み立てたArduino+さくらのIoTシールドです。

緑の箱を空けると、こんな感じでセンサーやらアクチュエータが入っています。液晶ディスプレイも1つ入っていますね。

こういうセンサーとかの盛り合わせはよくあるのですが、Groveの特徴はそれぞれのセンサーとかが基板になっていることです。

こんな感じで、GroveのベースシールドをArduino(実際にはさくらのIoTシールド)の上に乗っけます。ベースシールドは、緑の箱の液晶ディスプレイの下に入っていました。

で、ベースシールドとセンサーとかをケーブルで接続すれば、これでOK。ブレッドボードいらずで、とっても楽です。

お店(マルツ)で見てみると、Grove対応とかGrove互換のセンサーとかがいろいろ売っていて、よさげです。センサーだけを買うよりも高いことは高いのですが、これなら不器用でも失敗しなさそう・・・という安心感があります。安心料ですね。

スケッチを作る

Grove Startar Kitのサイトでは、いろいろと説明されていますし、公式のGitHubにはサンプルスケッチのプロジェクトがあります。

その辺を参考にしながら、気温センサーと照明センサーを取り付けて、さくらのIoTに送るようにしてみました。

例によって、さくらのIoT PlatformのコンソールからWebSocketで受信データを見てみます。

チャンネル0が気温、チャンネル1が照明です。気温はこの部屋そんなに寒かったっけ?という気がしないでもないけど・・・。照明の方は0〜1000の値で出るようです。

いずれにせよ、ちゃんとセンサーで値を取って、さくらのIoTを使ってデータを送信できることが確認できました。

ここで使ったスケッチは、私のGitHubにアップしてあります。

次は?

センサーデータを転送することは確認できたので、次はどこからのクラウド環境で蓄積するようにして、見える化をしたり、できれば何か機械学習的なことができればなーと思っています。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。